
- 亜鉛って精子にいいの?
- 男性機能が低下したら亜鉛って言われているけど本当に効果はあるの?
- 精子の質を良くしたい!亜鉛は精子の何に効くの?
- 妊活男性にはやっぱり亜鉛が必要ですか?
- 亜鉛って女性も一緒に飲んでもいいのかな?
こんな疑問にお答えします。
セックスミネラルと言われる亜鉛。亜鉛は精子にどう影響するのでしょうか。
この記事を読むことで、男性不妊への取り掛かりとしてサプリメントを飲み始めるという第1歩が踏み出せる手助けになるはずです。
読み終えた頃、すぐ亜鉛サプリを飲みたくなりますよ。
- 亜鉛が精子にどういう影響があるのかがわかる
- 亜鉛の適切な服用方法を知ることで精子力向上につながる
- 亜鉛を継続することで精子力が向上し、妊娠の確率が上がる
男性不妊といえば亜鉛
男性不妊や男性の勃起など、男性の性機能改善に亜鉛は有名ですが、多くの方が知識が不足している状態で服用をしているのがほとんどです。
私も仕事をしていて男性が亜鉛を購入する頻度が昔よりも確実に増えているのがわかります。
多少恥ずかしさもあるので相談されることはそれほど多くありませんが、筋トレと同じで意識しているのとそうでないのとではサプリメントを服用する場合も効果が違ってきます。

いわゆるプラセボ効果というものです。
亜鉛は男性に、特に精子にとって非常に重要であることを理解していってください。
精子を構成している成分はご存じですか?
あなたは精子が何からできているかご存知でしょうか?
- 亜鉛
- アルギニン
- ポリアミン(アミノ酸)
- ミトコンドリア
主な主成分としては上記4つになります。有名なものは亜鉛とアルギニンあたりでしょうか。
基本的にはすべてが万遍なく体内で準備できていれば正常な精子が作られます。
亜鉛は精子を構成する主成分であり、亜鉛なくして質の良い精子は作られません。
さらに最近では精液、精漿の研究が進んできていて、スペルミンやクレアチンといった成分が精子構成に大きく影響しているのではないか?と言われ始めています。
アルギニンに関しては、【一人で悩んでいませんか?】アルギニンが不妊改善に与える効果をご覧ください。
ミトコンドリアに関しては、ミトコンドリア活性化で精子の質改善【30代以上の男性不妊に】をご覧ください。
亜鉛の効能効果
亜鉛は体内に約2000mg存在し、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。タンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われます。
人間の体に必要とされている必須ミネラル16種に含まれますが体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応など、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役目を持っています。
味覚を正常に保つ
舌にある「味蕾」という受容器官で私たちは味を感じとります。亜鉛はこの味蕾の中の味細胞において、重要な働きを占めています。
味細胞は短期間で細胞を次々生まれ変わらせているため、材料となる亜鉛を常に必要としています。
亜鉛を十分に補うことで、味蕾の働きを保つことができます。
抗酸化作用
亜鉛は体内のビタミンAの代謝を促します。ビタミンAの抗酸化作用の活性化を促し、過酸化脂質の害を防ぐことで、アンチエイジング・生活習慣病予防にも効果が期待できます。
この抗酸化というものは精子には非常に重要になります。
免疫力の向上
亜鉛が体内に十分にあると風邪や感染症にかかりにくくなります。
粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる効果があり、のどの痛みや鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。
病気を引き起こす細菌を攻撃する白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の早期回復にも亜鉛は必要とされています。
髪や肌の健康維持
皮膚や髪もタンパク質からできています。亜鉛を摂取することで、タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善します。
皮膚や髪も新陳代謝が速いペースで行われるため、亜鉛を積極的に摂ることで美肌・美髪効果につながります。
生殖機能の改善
男性の前立腺・精子に亜鉛は多く存在します。
精子の形成には必ず必要とされ、生殖機能の改善に役立ちます。
亜鉛は汗の中に多く含まれており、発汗量に比例して体外へ流出する量も増加します。
また、運動強度が高くなるほど、亜鉛の体内消費量は増加する傾向にあります。
亜鉛をたくさん含んでいる食材、食べ物
- 牡蠣(生) 13.2
- ビーフジャーキー 8.8
- 豚肉(レバー) 6.9
- パルメザンチーズ 7.3
- 煮干し 7.2
- ピュアココア 7.0
- 抹茶(粉) 6.3
- ごま 5.9
タンパク質を含む肉、魚介、大豆製品に多く含まれています。
亜鉛は水溶性のため、調理する際は短時間で加熱、または汁ごと食べられるように鍋やスープなどにするのがよいでしょう。
私は貝類があまり好きではなく、子供のころから牡蠣は苦手で今でも食べません。それも精子が少ない原因の一つだったのでしょう。
亜鉛の1日の摂取量は?
日本人の食事摂取基準(2015年版)では1日の摂取の推奨量は18~69歳の男性で10mg、70歳以上の男性で9mg、18~69歳の女性で8mg、70歳以上男性で7mgとなっています。
また、通常の食事による、亜鉛の過剰摂取の可能性は低いですが、サプリメントなどによる過剰摂取の結果、銅欠乏、貧血、胃の不調など様々な健康被害が生じることが知られているため、耐容上限量は18~29歳の男性で40mg、30~69歳の男性で45mg、70歳以上の男性で40mg、18歳以上の女性で35mgと設定されています。
性別 | 男性 | 女性 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 | 耐容上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 | 耐容上限量 |
0~5(月) | - | - | 2 | - | - | - | 2 | - |
6~11(月) | - | - | 3 | - | - | - | 3 | - |
1~2(歳) | 3 | 3 | - | - | 3 | 3 | - | - |
3~5(歳) | 3 | 4 | - | - | 3 | 4 | - | - |
6~7(歳) | 4 | 5 | - | - | 4 | 5 | - | - |
8~9(歳) | 5 | 6 | - | - | 5 | 5 | - | - |
10~11(歳) | 6 | 7 | - | - | 6 | 7 | - | - |
12~14(歳) | 8 | 9 | - | - | 7 | 8 | - | - |
15~17(歳) | 9 | 10 | - | - | 6 | 8 | - | - |
18~29(歳) | 8 | 10 | - | 40 | 6 | 8 | - | 35 |
30~49(歳) | 8 | 10 | - | 45 | 6 | 8 | - | 35 |
50~69(歳) | 8 | 10 | - | 45 | 6 | 8 | - | 35 |
70以上(歳) | 8 | 9 | - | 40 | 6 | 7 | - | 35 |
妊婦(付加量) | +1 | +2 | - | - | ||||
授乳婦(付加量) | +3 | +3 | - | - |
単位はmgです。
私の場合、亜鉛を摂取していたのですが、胃に不快感が生じた容量から徐々に減らしていき、不快感が出ないギリギリの摂取量を継続服用していました。
高度の乏精子症であったため、一般的な濃度では効果がでないと感じていたからです。
実際、AV男優で有名なしみけんさんは通常男性の6倍の亜鉛を1日に服用しているそうです。
こればかりは自己責任になってしまいますが、通常の男性と同じことをしていても男性不妊の人が並ぶことはできないと考えています。

それでも過剰摂取には十分注意しましょう。
通常の健康維持が目的でしたら1日15mg程度の摂取で十分です。
しかし、改善を目的にするのであればある程度高濃度を継続する必要があります。
亜鉛が不足するとどういう症状が起きるのか?
不足すると上記の効能効果の逆が発生します。
- 味覚障害
- 免疫力の低下
- 爪や皮膚の異常
- 男性生殖機能の低下
亜鉛は、男性では前立腺や性腺に高濃度に含まれていて、性ホルモンの合成や精子の生成などに深く関係しています。
亜鉛が欠乏すると性的な機能が低下する可能性があり、アメリカでは亜鉛は“セックスミネラル”とも呼ばれています。
性欲低下や勃起障害の原因はいろいろありますが、1つには、男性ホルモン(テストステロン)の減少があります。
亜鉛とこれらの関係はよくわかっていませんが、毛髪の亜鉛の濃度が高い男性は、血中のテストステロン値が高いという報告があります。
つまり、テストステロンの維持には亜鉛が有効と考えられるのです。
何故亜鉛不足が起こってしまうのか?
食生活の変化が全てです。

偏った食事や、極端なダイエットにより亜鉛の摂取量が不足しています。
また、食物繊維や青菜に含まれるシュウ酸は亜鉛の吸収を阻害するため、肉類や魚介類を食べないベジタリアンは不足しやすいミネラルと言われています。
亜鉛の摂取量不足だけでなく、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物を含む加工食品やレトルト食品を多く利用することも、亜鉛不足を招きます。
お酒をよく飲む方も注意が必要です。アルコールの代謝に関わる酵素は、亜鉛を材料としています。
お酒を飲むことで体内の亜鉛が使用されるだけでなく、アルコールは尿中への亜鉛の排泄を促します。
亜鉛はサプリで摂取するべき
男性不妊は一昔前ではそれほど多くはありませんでした。ここ最近になってクローズアップされています。
日本食は本当にしっかりと栄養のバランスが取れているので、近年欧米諸国の食事が蔓延している中、日本人の食事から摂れる栄養が偏ってきているのです。
アメリカはサプリ大国として有名です。それは医療費に多額の費用が掛かるため、そもそも病気にならない身体作りをするためです。
病気になって莫大な金額を支払うならサプリで丈夫な体を作ってしまおうというわけです。
妊娠した途端大量の葉酸サプリを出されるのは有名です。
食事が欧米化している日本人がサプリにあまり頼っていないのが不思議でなりません。サプリメントに関しては日本は非常に遅れていると感じます。
亜鉛をたくさん含んでいる食材を意識して、食事から摂取することはとても大切なことですが、それにはそれ相応の量を毎日摂取しないといけません。

牡蠣を毎日4つ食べれますか?それは現実的ではないのです。
ですから亜鉛はサプリメントで補うべきなのです。
サプリメントを摂取するタイミングは?
店頭でもよく質問される内容です。
サプリメントは医薬品ではありませ。医薬品は効能効果を表記できますが健康食品はそれはできません。あくまで、こういう効能効果があると言われているという言い方になります。
服用するタイミングにも明確な決まりはありません。
私はもし聞かれた場合、続けて飲むことが一番大切なのであなたが忘れないタイミングでとお答えしています。

それが朝なのか、夜なのかは人それぞれ違います。
ただ、亜鉛は水溶性ですので水に溶けやすい成分です。食前に摂取するのが一番効率が良いでしょう。
医薬品も健康食品も効かないと言う人の大多数は毎日続けて服用していない人が多いです。継続は力です。一度これを飲み始めると決めたら毎日無くなるまでまずは続けましょう。
亜鉛が精子に与える影響
WHOによると、3人に1人が亜鉛不足であることが報告されています。
亜鉛は生殖機能上、受精・着床・妊娠予後に有利に作用することが知られています。
精液中には前立腺から分泌された亜鉛が存在していて、精子染色体の安定化、細胞膜の安定化、活性酸素の除去に関与し、受精能獲得や先体反応の調節を担っているという報告もあります。
動物では、亜鉛が低下すると精子形成が障害されてしまいます。
また細胞で亜鉛が酸化ストレスを軽減することも知られていますし、受精の過程で亜鉛が必要であることも報告されています。
精液検査を受けて、精子の数や状態によって大きく4つに大別されます。
乏精子症、精子無力症、精子奇形症、無精子症。その中で亜鉛は乏精子症、精子無力症、精子奇形症に効果があると期待されています。
この3つすべてに効果が期待されている成分は亜鉛、葉酸、抗酸化の3つと言われていますし、3つに悪影響を与えるものとして喫煙、ストレス、栄養不足があります。
亜鉛が精子に良いとされる論文
では論文をいくつか見ていきましょう。
Sci Rep 2016; 6: 22386
精液所見と精液中の亜鉛濃度についてこれまでに報告された20論文から、男性不妊2,600名と対照群867名を抽出し、メタアナリシスにより解析。男性不妊群は対照群と比べ、精液中の亜鉛濃度が有意に低下(64%減少)していました。亜鉛サプリメント投与により、精液量、精子運動率、正常形態精子が有意に増加しました。
この論文は男性不妊群は対照群と比べ、精液中の亜鉛濃度が有意に低下することを示しています。
亜鉛サプリメントの有効性については論文がまだまだ少ないため断定とまではいきませんが、亜鉛サプリメントにより、精液量、精子運動率、正常形態精子が改善する可能性が十分あります。
亜鉛欠乏状態のマウス精子形成への影響を、精子の生存率および形態を指標にして検討。マウスを亜鉛欠乏飼料 (亜鉛含量0.5ppm) で6週間飼育した後に屠殺し、精巣および精巣上体を摘出。精子数は、血球計算盤を用いて算出し、エオジンYとアニリンブルーで精子を生体染色をして、生存精子を判定した。また精子の塗抹標本をエオジンYで染色して精子の形態異常を観察した。
亜鉛欠乏群では精子数が対照群のおよそ50%まで減少していた。また生存精子の割合も有意に減少していた。体重増加の少ない個体ほど生存精子の割合が低く、かつ精子数が減少している様子が観察された。亜鉛欠乏群における異常精子の頻度は13.0~44.0%と対照群の5.4~22.8%に比べすべての部位で増加していた。とくに頭部の異常がもっとも顕著でついで中片部の屈曲の異常が増加していた。これらの結果、亜鉛が正常なマウスの精子形成にとって不可欠であることが示唆された。
あくまでも動物実験レベルでの結果になりますのでこれをそのまま人にあてはめることはできませんが、亜鉛が精子形成に大きく影響することがわかると思います。
スペインのロビラ・イ・ビルジリ大学とぺレ・イ・ビル尻研究所、メキシコのグアダラハラ大学は共同で、無作為化臨床試験の最も広範かつ体系的なレビューを行い、様々な栄養素やサプリメントが精子の質と男性の授精能にどう影響するかを調べた。2900人の参加者を含む28の研究結果を定性的に分析した結果、精子とサプリメントの成分には次のような関係性がみられた。【濃度の上昇】亜鉛 【運動性向上】亜鉛
Hum Reprod 2014; 29: 1134
正常精液所見の方10名、精巣癌の方5名、閉塞性無精子症の方18名から、精子、精巣、精巣上体のサンプルを採取し、亜鉛および亜鉛輸送体を検討。精細管→精巣上体→射出精子と精子形成が進むにつれて細胞内の亜鉛濃度が増加。一方、先体反応が起こり精子の過運動状態になると、亜鉛濃度が減少しました。また、亜鉛輸送体の活性は精巣上体で最大に。
亜鉛は、染色体の集積に関与することが知られていますので、精子形成の初期段階では亜鉛が低い状態で減数分裂が生じます。
精子形成がなされた精液中の亜鉛濃度は高く、血液中の100倍にもなります。

この濃度が精子には亜鉛と言われる所以かもしれません。
2012 Mar 19;12:6. doi: 10.1186
健常者と不妊患者の精液を調べた結果、健常者の亜鉛の精漿中の濃度は男性不妊患者グループと比べ高いことがわかった。亜鉛は運動率と精子数と重要な関係があった。
論文によって、精子の数、運動率、奇形率それぞれに亜鉛が効果があったとされるものと一部に効果があったとされるものもあります。
それ故、確立されたものと断定はできません。もし亜鉛の効果が確立されたものであれば健康食品止まりにはなっていないかもしれません。
いずれにせよ、亜鉛を服用することで一定の効果はあるとされる報告が世界中で多数存在していて、男性の精子力向上を期待して服用するものの選択肢に亜鉛は取り入れるべきと考えます。
「男性の妊活」に亜鉛とマカどっちを飲むのが良いか?
生殖機能改善として良く亜鉛とマカのどちらを飲めばいいのか?という質問を見かけます。

マカって何故か妊娠を目指す夫婦等に人気で男性も女性も服用しているイメージありませんか?
本当のところどうなんでしょうか。
そもそもマカは動物実験段階では効果が見られていました。
ラットなどの小動物の場合は、精子数の増加や性的活動力向上などが判明し、ウシなどの大型動物の場合は、精子数と精子の質向上が見られていました。
ではヒトの場合はどうだったのか?
ペルーにて9人のもともと精液検査で異常が無い人にmacaを4ヶ月服用してもらい、服用前の精液検査と比較した。その結果、精液量・総精子数・運動精子濃度・精子運動率が改善した。
出典:Asian J of Andrology.3: 301-304, 2001
これだけ見ると、マカは精子改善に期待できる!と思うかもしれませんが、実は世界でも精子改善に繋がっている報告はたったこれだけなんです。

1つしかないんですよ。
しかもたかだか9人の、精液所見にはなんら問題が無い検体を使っての結果です。
さすがにこれだけでは科学的根拠どころか、サンプル数や解析方法に疑問の声が上がるのは当然ですよね。
さらに、動物実験やペルーでの研究で使用されたマカはいずれも高地栽培のマカですが、現在日本で流通しているマカは全てが低地栽培ですのでその効能効果にも疑問が残ります。
では何故マカが男性機能に良いと言われているのか?
マカは血流が良くなります。そして勃起は血流が集約することで起こりますので、これが原因でマカは男性の生殖機能に効果があると言われたのではないかと言われています。
では女性の場合はどうでしょうか。
今回の研究結果から、マカはストレスなどで低下する排卵誘発時の黄体形成ホルモン分泌を促進させることが明らかになりました。このことからマカは排卵機能の低下、それに起因する不妊症への効果を期待できる食品であると確信しました。
出典:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378874113008635
女子の不妊を応援しているヤマノが10年以上に渡った研究結果の一部が欧州の学術誌「Journal of Ethnopharmacology」2月4日号において論文掲載されました。
これは世界で初めてマカの効果が傍証された結果に繋がっています。
黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンは、視床下部からの刺激により下垂体から分泌され女性の排卵を誘発します。しかしストレス等によってその分泌量が低下すると排卵が起こらなくなります。そこで雌のラットに極軽度のストレスが存在する環境下、自由摂食の飼育でマカを混ぜた餌を与えたラットとマカを混ぜない餌を与えたラットに分け、排卵直前の黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの血中濃度を測定してみると、普通の餌のみを食べていたラットはホルモンの数値が低いのに対し、マカを混ぜた餌を食べていたラットの黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの数値は上昇し、尚かつ血漿中の黄体形成ホルモンは用量依存的に上昇するという結果をもたらしています。
上記ホルモンに関与するだけでなく、上述したようにマカは血流が良くなることも女性の冷えを改善する効果が期待できるので、不妊に天敵な冷えの事を考えてもマカは女性こそ服用すべきであることに繋がります。
まとめ
- 精子を構成しているものの1つに亜鉛がある
- 前立腺と精子に亜鉛は多数存在していて、精子形成には亜鉛が必ず必要となる
- 1日の推奨量は10mgで最大で45mg摂取することができる
- セックスミネラルと言われる亜鉛が不足することで性的機能が低下する
- 毎日牡蠣を4つ食べ続けることが現実的ではないため、亜鉛はサプリで摂取するのが効率的である
- 亜鉛は精子数、運動率、奇形率に関係しており、改善することに期待され、世界中で報告が挙がっている
- 亜鉛とマカなら亜鉛を飲む方が良く、マカは女性が服用すべきである
亜鉛は生殖機能、性的効果に関係していることがわかったかと思います。
WHOの報告によると、不妊大国である日本のみならず、世界中の精子の数が減少傾向にあると発表がありました。
これは世界中の食生活やライフスタイルの変化が非常に関係しています。
医薬品にせよ、サプリメントにせよ、残念ながら100%の男性に効果があるわけではありません。およそ30%~60%ほどの改善率とも言われています。
私も男性不妊と診断されてから服用を開始しましたが、不妊と言われた人は、何かにすがりたくなる気持ちになり、何かを継続していたい気持ちになります。
30%は低いと感じますか?私は高いほうだと思います。
妊娠は奇跡であり、未だに絶対にこれで妊娠できるという方法はないからです。
妊娠や精子に良いとされるものを1%ずつ積み重ねた先に妊娠が成立します。そして改善には時間がかかります。
あなたも精子の改善を試みるのであれば、これを読んでいる今から改善をスタートすることを強く勧めます。
ではどういう亜鉛を服用すればいいのでしょうか?
男性不妊を改善したい人が飲むべきおすすめの亜鉛サプリに関してはこちらでまとめています。
私が継続服用していた亜鉛サプリも載せていますので参考にしてみてください。