
- 精索静脈瘤の手術後、痛みがあるのですが・・・
- 手術後、セックスをしても大丈夫でしょうか・・・
- 手術後、自然妊娠は可能なのでしょうか・・・
こんな疑問にお答えします。
精索静脈瘤の手術を一大決心して行ったとしても、色々な不安や疑問が湧いてきます。
今回はそんな悩みをまとめてみました。
- 精索静脈瘤の手術後の悩みを知ることができる
- 悩みを解決することで、不安を解消でき子作りに集中できる
- 結果、妊娠の確率が高まる
精索静脈瘤手術後の悩み
どんな手術にも悩みはつきものですし、手術後に至っては本当に今の状態は大丈夫なのか不安でしかたないと思います。
精索静脈瘤の手術に関しては、精索静脈瘤3つの手術と保険適用【再発率・費用・入院日数まとめ】をご覧ください。
まずはよくある精索静脈瘤手術後の悩みをまとめました。
精索静脈瘤手術後どれくらいで回復するのか?
手術方法や個人差によって傷の回復具合は違いますので様々です。
局所麻酔であればすぐ帰宅や退院も可能ですし、全身麻酔であれば2・3日入院が必要なこともあります。
術後1・2時間は安静で、手術後当日はシャワー等も禁止とされる病院もありますが、可能と言われるクリニックもあります。
数時間経つと痛みが徐々に出てきます。
鎮痛剤が処方されるはずですので、我慢せず飲み切りましょう。48時間ほどで傷口のテープをはがすことになると思います。
術後数日はまだ腫れや変色が気になるかもしれません。
1週間たってもまだズキズキ痛んだりヒリヒリ感じることもありますが、この頃にはほとんど日常生活は問題なくなります。

どんな手術後も一番辛いのは3日目と言われていますのでそこを乗り切りましょう。
10日ほど経つと、もうお酒もお風呂も大丈夫なはずです。
1か月もすればしっかり見ないと傷口がわからないくらいまで回復します。人間ってすごいですよね。
精索静脈瘤手術後どれくらいで精子は回復するのか?
精子は精巣で形成されてから射精に至るまで約3カ月必要と言われています。
ですので3カ月と言いたいところですが、実際は3カ月~半年と言われる病院が多いと思います。
しかし、中には2か月で精子が回復し、妊娠したというケースもあります。

精索静脈瘤の進行具合や、回復力には違いがありますので、まずは焦らないことです。
3カ月目には精液検査を受けることになるはずですので、その結果を見てから今後について考えることにしましょう。
手術後に自然妊娠は可能か?
可能です。
精索静脈瘤の手術を行った場合、その70%ほどで精液所見が改善されるという結果になっています。
精液所見(状態)が良くなるということは、精子数・運動率・奇形率が良くなるということで、WHOの妊娠可能基準値を上回れば、それだけ自然妊娠の確率は高くなります。
もし、数値上、手術前と変わらなくても落ち込まないでください。
精索静脈瘤がなくなったことで精子DNAへの損傷は減っているはずですので、受精確率は高まっているはずです。
数値が変わっていなくても術後すぐに自然妊娠したという報告は多いです。
手術後も自然妊娠が難しい数値だと諦めないといけないのか?
手術によって精液所見が改善される確率は70%で、30%は残念ながら改善されません。
とはいえ、諦める必要はまだありません。
手術を行ったことで体外受精や顕微授精での成功確率が上がることがわかっています。
精子DNA損傷が減少しているからです。
Ziniらは、精索静脈瘤手術を行うと精子のDNA損傷が少なくなったと報告。Sandroらは、精索静脈瘤手術によって、総運動精子数は670万/mlから1540万/mlへ有意に改善し、顕微授精(ICSI)による妊娠の可能性が1.82 倍、 ICSIによる出産の可能性は1.87倍と高くなり、ICSIによる流産の可能性は 0.433倍と低くなったと報告。

これまで顕微授精するなら精索静脈瘤の手術しても意味なくね?という意見があったのがひっくり返ったことになります。
精索静脈瘤の手術を行う人の多くは妊娠が目的のはずです。それ以外では痛みや不快感などでしょう。
そこまでしたら最後まで突き進みましょう。何も怖いものはないはずです。
手術後、痛みがあるのですが大丈夫ですか?
術後、腫れや変色はむくんでいるのが原因で、手術後にはよくあることです。
1週間程度は痛みが多少続くと思います。
また精索静脈瘤の手術は血流を遮断して新しい血の流れを生じさせるという目的があります。
新しい血の流れが作られる過程で多少の痛みが生じていると考えてください。

そう思うと我慢できますね。
手術後、セックスしても大丈夫ですか?
術後すぐは控えましょう。
痛みがある程度引いたら性交渉しても大丈夫です。
精索静脈瘤手術は静脈を結索するもので、精管には影響がありません。
ですので傷口が完治すればセックスしても大丈夫です。
目安では1か月ほどだと思われます。
手術後、自慰行為(オナニー)しても大丈夫ですか?
これもセックスと同じ考え方です。
精索静脈瘤手術は静脈を結索するもので、精管には影響がありません。
ですので傷口が完治すれば大丈夫ですが、一応医師の許可を貰った方が確実です。
目安では1か月程度と考えるべきだと思います。

んー辛いですね。
精索静脈瘤手術経験談ブログから学ぼう
何事も経験に勝る情報はありません。精索静脈瘤の手術を経験した勇気ある方々のブログをご紹介します。
是非読んでみてください。非常に参考になるというと失礼かもしれませんが、これから手術を控えている、手術を考えている人にとって非常に役立ち、勇気を貰えると思います。
30代半ばで結婚3年目にして精索静脈瘤の手術を行い、飛躍的な改善が見られた方のブログです。
読んでいると感情移入できますし、最後の達成感はこちらも感じることができる内容です。
タイトルの通り、手術から出産まで至った1年間の記録が記されています。
不妊期間は5年あったそうですが、手術から実に2か月足らずで妊娠したという勇気を貰える経験談となっています。
経緯に沿っていますので非常に分かりやすいと思います。
精索静脈瘤の手術はしていませんが、体外受精から双子を授かった方のブログです。
漫画風で非常にサクサクと読みやすいので楽しみながら見ることができます。
不妊治療はどちらか一方ではなく、夫婦が協力して行っていくものだと改めて考えさせられる内容だと思います。
イラストと文字で綴っていく不妊治療ブログです。旦那様が精索静脈瘤と診断され、顕微授精を行う内容になっています。
不妊治療にはお金がかかることが非常にわかると思います。
男性不妊で、セックスレスから人工授精を現在進行形で頑張っているご夫婦のブログです。旦那様は10歳年上だそうです。
今現在不妊治療をしている人は感情移入ができると思います。
頑張れかえでさん!
私が読んだことのある精索静脈瘤体験ブログではもっとも分かりやすく、流れや内容が理解できるブログです。
非常に参考になり、勇気を貰えること間違いありません。非常におすすめします。
以上6つのブログをご紹介しました。悩みは人それぞれです。
経験者にしかわからない悩みもあると思いますので、参考にしてみてください。
不妊治療も不妊への意識もそれぞれですが、皆、子供が心から欲しくで頑張っています。是非読んで頂きたいと思います。
まとめ
- 手術後、1週間程度は痛みが続く
- 1か月もすれば傷口もわかりずらくなり、セックスやオナニーをしても大丈夫
- 手術から精子が回復するまで3カ月~半年は必要だが人によっては1・2か月で回復したというケースもある
- 手術後、70%の割合で精液所見は改善されるが、30%だとしても体外受精の確率が上がる可能性があるため、諦めてはいけない
- 術後の痛みは、新しい血の流れが作られていると考えよう
不妊治療というのは心身共に辛く、ネットで同じ境遇の人やさらに大変な状態の人を調べたくなります。
人とはそういうものです。
感情移入して共有したり、まだ自分の方がマシと思ったり。
不妊ブログはやはり女性のものが多く、男性ブログは少ないですが、ここ最近は男性不妊がクローズアップされてきていますので、今後ますます増えていくことでしょう。
不妊治療を終えた人に共通している所は、同じ境遇の人の力に少しでもなりたいと情報を発信しているという点です。
私もそうですが、不妊治療中は心に余裕があまりない為、同時にはできないのですが、治療が終わると、自然とそういう気持ちになるのです。
不妊治療の苦労、苦しみは経験者なら誰しも理解できる感情です。
しかし、経験のない人には理解できないと私は思っています。