精索静脈瘤3つの手術と保険適用【再発率・費用・入院日数まとめ】

不妊治療

 

スパーム
スパーム

精索静脈瘤の手術にはどういうものがあるのか知りたい

精索静脈瘤の手術をすれば完治しますか?

手術は保険適用かどうか知りたい

精索静脈瘤手術の再発率、費用や入院に必要な日数を知りたい

こんな疑問にお答えします。

精索静脈瘤が進行していた場合、手術を進められます。医師が手術と判断した状態ですので進行具合が悪化している状態であり、また妊娠を希望していた場合、男女双方の要因を考えてなされた診断だと思われます。

どういう手術があり、どれくらいの割合で完治し、費用や入院はどれくらい必要なのかまとめました。

この記事でわかること
  • 精索静脈瘤手術の内容が理解できる
  • 各手術の再発率やメリット・デメリット、費用・入院日数がわかる
  • 不安を解消することで手術に臨め、結果、妊娠の確率が高まる

精索静脈瘤を治す3つの手術方法

精索静脈瘤を治すには薬物療法と手術があり、手術を拒否する人の場合は薬物療法から始められますが、その場合、進行具合等に関わらず100%の人に効果があるわけではありません。

では手術の場合は完治するのかというとそうではありません。再発する可能性もあり、人の手で行うものですので失敗もありえますし、想定外の事態も起こりえます。

精索静脈瘤の外科手術は精巣に行く静脈を遮断するという手術になります。この手術によって新しい血液の流れが生まれ、血流を改善し、静脈瘤が消滅して無くなるというメカニズムになっています。

  • 精索静脈瘤高位結紮術(こういけっさつじゅつ)
  • 腹腔鏡下精索静脈瘤手術
  • 精索静脈瘤低位結紮術(ていいけっさつじゅつ)

手術方法は上の3つになります。ではそれぞれについて見ていきます。

再発率や費用、入院日数等はあくまで目安です。病院やクリニックによって違いがあります。

精索静脈瘤高位結紮術

へそ脇の切開で腎臓に近い精巣静脈を縛る方法。腰椎麻酔か全身麻酔になります。手術は比較的容易といわれています。

疼痛が強いことが患者にとって厳しい点です。副作用は陰嚢水腫発生率7~8%、静脈瘤再発率15%前後とやや高め。

以前は主流でしたが、今では行われる例が少ないです。

手術は容易で、費用も比較的安く8~15万ほどで保険適応です。

腹腔鏡下精索静脈瘤手術

腹腔鏡下手術は通常、傷跡が小さく患者にとって術後の痛みが少ない・傷の治りが早いというメリットがあり、現在多くの科で主流となりつつある術式です。

おなかに何カ所か穴を空け、外部からスコープを入れられる筒を挿入しスコープでの観察を行いながら必要部位を切除して行くというものです。

全身麻酔。入院1週間以内。早いと2・3日で退院可能。入院費込で20万程度ですが、保険診療が可能です。費用や保険診療については施設によって差がありますので確認が必要です。

両側精索静脈瘤の手術に対して効率的に治療が行えるので負担も少なく有効だと言われています。最近では溶ける吸収糸を使用しますので抜糸は不要なところが多いです。

副作用は陰嚢水腫発生率3~12%、静脈瘤再発率4%と低位結紮術に比べて高い。

腹腔鏡下手術は動脈損傷による精巣萎縮の可能性がきわめて低い分、不妊治療には有効ですが、まだまだ歴史が浅い術式な為、症例がまだ多くはありません。

精索静脈瘤低位結紮術

足の付け根のあたりの小切開で精巣に近い方の静脈を縛る方法。局所麻酔、日帰り手術。手術は、顕微鏡を用いた超微小手術となる為、難易度が比較的高い。執刀医の腕が重要です。費用は~30万程度。2018年4月の保険診療報酬改定により顕微鏡下精索静脈瘤手術が保険適応になっています。

これまでは高位結紮術が主流でしたが、高位結紮術は全身麻酔を使用するため、入院が必要になるというデメリットがあります。

可能な施設は限定されるものの、局所麻酔の日帰り手術は魅力的です。

疼痛は少なく、傷口も小さいのが患者にとって優しい点。副作用は陰嚢水腫発生率0~1%、静脈瘤再発率0~1%と他の治療に比べて低い。再発率が非常に低いのも嬉しい点です。

1・2時間で手術は終了となり、30分後くらいには歩いて帰宅が可能

非常に高難度になりますので熟練の医師である必要がありますので安易にどこでも行える手術ではないことには注意してください。

精索静脈瘤手術の保険適用について

不妊治療にはお金と時間、さらには身心への負担が大きい為、できるだけお金は抑えたいところです。

精索静脈瘤の検診、検査は病院やクリニックでも多少の違いはありますが5000円から1万円程度で受けることができます。

また2018年4月より、精作静脈瘤の手術は保険適用となっています。ただ施設によって違いがありますので必ず確認するようにしましょう。

例えば、入院費込で20万のところ、保険適用で実質負担は4万円程度まで下がります。

精索静脈瘤手術に関する疑問まとめ

精索静脈瘤の手術に関する疑問をいくつかご紹介します。当然、担当医にご相談されることが望ましいですが、一定の知識は持って臨むべきです。

なぜ体外受精はダメなのに顕微鏡手術は保険適応なの?

病院も会社です。一定の利益を得ないことには継続していけません。顕微鏡手術の保険適用分を自費診療である体外受精で補填していると考えてください。

顕微授精を進められているが精索静脈瘤手術はするべきか?

精索静脈瘤を放置した状態でそのまま顕微授精をした場合、結果が非常に悪い事が判明しています。

ですのでできることなら精索静脈瘤の手術を行うべきです。

ただ、手術をしてから精子が形成されるまで普通は3~6か月かかります。その間も奥様の年齢は進み、妊娠の可能性が徐々に低下していってしまいます。

手術とご夫婦の年齢等をすべて考慮して医師は対応を判断するものですので、どちらを優先したいのかという考えになります。当然、ご夫婦からの希望が優先されるべきですので、まずはご夫婦で話し合い、医師に相談してみましょう。

無精子症ですが精索静脈瘤の手術は受けるべきか?

無精子症であっても、手術を行ったことで突然精子がでてきたという例があります。

精子が射精できなかったとしても、精子回収が可能になることもありますので検討する価値はあります。

精液所見に異常がなくても手術は受けるべきか?

精索静脈瘤は次第に進行していき、精子DNAへダメージが蓄積されていきます。また精液所見が正常=妊孕性(妊娠しやすさ)が高いというわけではありません。

お子様は一人で十分と考えているのであれば、まず一人出産してから考えてもいいですし、二人以上欲しいのであれば、先に手術を終えておくことも一つの手です。

ただし、ご夫婦の年齢によっては急ぐ必要がありますので、医師と相談するべきと思います。

まとめ

まとめ
  • 精索静脈瘤高位結紮術、腹腔鏡下精索静脈瘤手術、精索静脈瘤低位結紮術の3種類あり、それぞれでメリット・デメリットがある
  • 2018年4月の保険診療報酬改定により顕微鏡下精索静脈瘤手術が保険適応になっている
  • 精索静脈瘤を放置した状態でそのまま顕微授精をした場合、結果が非常に悪い事が判明している
  • 状態やご夫婦の年齢等を考慮した上で医師の判断が違ってくる

医療は日々進化していきますが、どこかしらに穴をあけないといけないのはやはり気が進みませんよね。

それでも子供を諦めないといけないかもしれない不安に比べたら、個人的にはなんでもする気持ちがあります。

もし旦那様が手術をすることが決まった場合、表には出さないかもしれませんが非常に不安で、怖いと思います。しっかり支えてあげてください。

人によっては手術したあと、「これくらいならもっと早くやっていればよかった」と思う人もいれば「再発した、もうしなくない」という人もいます。

それでもあなたの頑張りによって子供が授かれるかどうかが決まります。子供ができて奥様が喜んでいる姿を見たくありませんか?

不妊治療は一人でするものではありません。夫婦二人で行うものです。奥様をママにしてあげたい。旦那をパパにしてあげたい。こういう気持ちが不妊治療を頑張れるパワーに繋がります。

タイトルとURLをコピーしました