人工授精の確率は何%?【妊娠率の統計から辞め時は〇回である】

不妊治療

 

スパーム
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人工授精での妊娠確率が知りたい!

自然妊娠よりも確率は良いの?悪いの?

何回人工授精をしたらステップアップするべきですか?

こんな疑問にお答えします。

私は男性不妊でした。結果、人工授精3回目で妊娠、出産をすることができました。

人工授精と聞くと、卵子に精子を注射するイメージがある人もいるかもしれませんが、それは顕微授精です。人工授精は自然妊娠に近い生殖医療なのです。

しかし、人工授精での妊娠確率は決して高いものではありません。

この記事でわかること
  • 人工授精での妊娠確率がわかる
  • 何回人工授精をしたらステップアップすべきかわかる
  • 人工授精の辞め時を知ることで、妊娠の可能性が高まる

人工授精とは?

そもそも人工授精ってなんなの?

注射器で卵子に精子を注入するのは顕微授精ですので人工授精ではありません。よく勘違いされますので注意してください。

人工授精とはAIHと呼ばれる不妊治療の一つで、子宮内に元気な精子を直接注入する方法です。一般的にはタイミング法の次のステップとして行われる不妊治療になります。

人工的に精子を注入しますが、卵管を通り受精するので受精から妊娠までの経過は自然妊娠とほぼ変わりありません。自然妊娠のお手伝いをするイメージを持ってください。

また、人工授精だからといって生まれてきた子供に異常が出やすくなるなどの影響はありません。

私は人工授精での妊娠になりましたが、人工授精への抵抗は全くなく、妻も同じでした。それだけ自然妊娠に近い生殖医療ですし、実際経験してみると「こんなものなの?」と思われると思います。

しかし、ご夫婦によっては自然妊娠に固執し、人工授精に抵抗がある場合もあるかもしれません。

不妊治療にはいくつもの壁がありますが、この自然妊娠からステップアップするという壁は想像以上に乗り越えにくい壁かもしれません。

それでも、不妊原因があって確率が通常よりも低いのに、いつまでも自然妊娠だけで妊娠を目指していた場合、妊娠できる年齢を過ぎてしまうという最悪のケースも考えられます。

子供が将来いないという不安を考えてみてください。それに比べたら自然妊娠を諦めるのは容易い内容ではないでしょうか。

人工授精の妊娠確率

意外と知られていない人工授精の妊娠率についてです。

人工授精での妊娠確率が自然妊娠よりも高いイメージを持つかもしれませんが数値だけで見るとそんなことはありません。こちらをご覧ください。

このグラフは人工授精での妊娠率を年齢別に表したものになります。

  • 29歳以下・・・11%
  • 30~34歳・・・9%
  • 35~39歳・・・7%
  • 40歳以上・・・3%

人工授精は自然妊娠からステップアップした場合の最初の生殖医療となりますので、20代後半や30代前半で人工授精を行う場合が多いです。

そのため、人工授精での妊娠率を聞かれて答える場合、10%程度という回答が非常に多いのですが、実際のところ、30代後半では7%程度になり、40歳以上では3%まで落ち込みます。

え、とても確率が低くて自然妊娠より悪いじゃん!って思いがちですが、人工授精は不妊原因があった場合に実施されます。

不妊原因がない場合の妊娠率は20%程度ですが、「不妊原因がある場合に選択される人工授精の妊娠率が10%程度」と考えると決して低い確率ではないと思いませんか?

とはいえ、やはり年齢によって卵子の質が低下しますし、当然精子の質も低下してしまいます。それはそのまま妊娠率の低下に直結してしまいます。

卵子や精子の質を悪くしないことは非常に重要なことなのです。

人工授精の対象になるケース

不妊原因がある場合に選択されると上述しましたが、どういう場合に人工授精を選択することになるのでしょうか?

女性というよりも、男性不妊が原因である場合が非常に多い状況です。

人工授精になるケース
  • フーナーテスト不良
  • タイミング療法で妊娠しなかった場合
  • ED、性交渉が難しい
  • 精子の状態が悪い
  • 子宮頸管を通過しにくい
  • 子宮頸管粘液分泌不全

主にこのようなケースの場合に人工授精の選択がなされます。

私の場合、上4つに当てあてはまりますので正直、人工授精でも厳しかったのではと後で思いました。

人工授精の辞め時

「できれば人工授精までで妊娠してほしい・・・」

多くのご夫婦が同じように思います。生殖医療でも、人工授精と体外受精では価値観、倫理観、金銭面、身心への負担など様々な違いや弊害が生じてきます。

最も大きいのが金銭面の違いです。人工授精は1~3万程度で行うことができますが、体外受精になると数十万、顕微授精になると60万クラスの世界になる病院もあります。

それ故、人工授精を何度も繰り返し、続けているご夫婦もいらっしゃいますが、人工授精には統計上、回数がある程度決められており、その回数は6回になります。

こちらをご覧ください。

これは人工授精の回数と、その妊娠率をグラフにしたものになります。

3回目までの人工授精で実に80%もの確率で妊娠していて、5回目までで90%が妊娠しているという確率になります。

それ故、6回以上続けても妊娠確率が上がる事は考えにくく、6回目という段階まで来たらステップアップして体外受精や顕微授精へと移行するという流れになります。

ですので、人工授精をこれから行うご夫婦はまず5回目までが勝負です。その間に卵子と精子の質を高めて、妊娠の確率を上げることが重要となります。

6回とありますが、当然ご夫婦の意見が尊重されるべきであります。ただ、奥様の年齢によっては早くステップアップした方が妊娠の確率は高まります。

数万という人工授精の費用をだらだら使うか、高額でも確率が高い選択をするのか、そこはご夫婦と医師での考え、相談によって決めることになります。

この段階で悩むご夫婦は非常に多い事かと思います。

私は運よく3回目で妊娠しましたが、もし5回目で妊娠しなかった場合、すんなり人工授精を諦めて体外受精へ移行できたのか考えると甚だ疑問です。

まとめ

まとめ
  • 人工授精は自然妊娠に近い生殖医療であり、射精を手伝うものと考えるとイメージしやすい
  • 人工授精の妊娠率は年齢により違うが、10%程度と言われている
  • 10%とはいえ、不妊原因がある場合に人工授精の選択がなされることが多い為、健常な夫婦による自然妊娠確率とは比べることは難しい
  • 人工授精を諦め、ステップアップすべき回数は6回程度である

「畦道(あぜみち)でタクシーを拾うようなもの」

畦道とは田んぼの脇を通っているような道のことですが、そこを通ったタシクーを偶然見つけて、乗車する確率という意味で、私たち夫婦が妊娠した時に医師から言われた言葉です。

私が住んでいる地域に畦道なんて探せばたくさんありますが、ふと畦道を通るたびに「こんなところタクシーは通らない」と毎回思います。

しかし、それだけの確率を我が子は引き当て、出産までしてくれたと考えると実に感慨深く、奇跡的数字だったんだと思い知らされます。

まずは妊娠を諦めないこと、そしてステップアップのタイミングを怖がらないことが重要です。

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