
- 人工授精4回目以降の妊娠率・成功率が知りたい
- 6回目でダメならもう人工授精は諦めないといけないのか?
- 諦められないので何かできることがあれば教えてほしい
こんな疑問にお答えします。
- 人工授精4回目以降の妊娠率や成功率がわかる
- 人工授精6回目までにあなたができる改善方法がわかる
- 知識を持って努力することで妊娠の確率が高まる可能性がある
人工授精を行った場合、6回目までに妊娠を目指す必要があります。
なぜなら人工授精6回目までに95%が妊娠するというデータがあるからです。
それ以上続けても妊娠率は上がらず、結果的にさらにステップアップして体外受精や顕微授精が提案されることでしょう。
いいですか、ですから6回目までが勝負です!この間に必ず妊娠を目指しましょう!
≫≫人工授精の確率は何%?【妊娠率の統計から辞め時は〇回である】
4回目以降の人工授精成功率・妊娠率
人工授精は回数を重ねればいいわけではありません。
重ねる毎に妊娠率は下がっていきます。
そして6回目までに妊娠に至る割合は90%を超える為、6回目までの人工授精で妊娠を目指さなければいけません。
こちらが人工授精の回数別の妊娠率です。
人工授精3回目までで実に80%近くもの妊娠率となっています。

それ故、3回目と4回目の間には大きな壁があると言えるでしょう。
4回目も10%程度の確率ではあるものの、5回目の7%、6回目の4%と期待するには心もとない割合となってしまっています。
やはり3回目までの妊娠率と比べると大きな差があります。
しかし、4回目~6回目を足すと21%もあるわけですから、3回目までで諦めてしまってもいい確率とも言えません。
人工授精はやはり6回目、せめて5回目までは挑戦する価値はあります。
6回目でダメだった場合もうステップアップするしかないのか?
生殖医療はタイミング法→人工授精→体外受精・顕微授精とステップアップしていきますが、多くのご夫婦が、できれば人工授精までに妊娠したい気持ちが非常に大きいはずです。

理由は2つです。
1つは、人工授精はまだ自然妊娠に近い生殖医療であるのに対して、体外受精・顕微授精は体外で受精させるため、自然な形という形態では全くないという点。
そして2つ目は、人工授精は1回数万で精神的・肉体的・金銭的にまだ軽いのに対して、体外受精・顕微授精は1回数十万で精神的・肉体的・金銭的に非常に重く苦しいという点です。
私も子供の為にはなんでもすると覚悟をして始めた不妊治療で、結果的には人工授精3回目で奇跡的に妊娠まで至りましたが、できれば人工授精までで妊娠して欲しいという気持ちがありました。
それだけ人工授精と体外受精の間には大きな大きな壁があるのだと思います。
ですから不妊治療的には6回目の人工授精で妊娠しなかった場合、ステップアップして体外受精か顕微授精に進むのは普通なのですが、ご夫婦としてはあと1回、あと3回くらいすれば妊娠するんじゃないか?このまま人工授精していればいつかできるんじゃないか?と思うわけです。
そしてここでどの道に進むべきかを判断する材料は2つです。
1つは奥様の年齢。1つは旦那様の精子の状態です。
※女性不妊因子はこのサイトの場合除いています。
奥様の年齢が高かった場合
奥様の年齢が高かった場合、人工授精の継続は諦めて体外受精・顕微授精へステップアップした方が良いでしょう。
何故なら時間がないからです。
それ知りたかった!妊娠の確率・流産の確率まとめ【妊娠は確率論】を見ればわかりますが、妊娠には年齢というリミットがあり、それは男性ではなく女性に深く関わります。
男性の精子が良い悪いとは関係なく、奥様の年齢が高い場合、それだけで妊娠率は大きく低下してしまうのです。
ですから、30代後半以降の場合、人工授精は諦めて、次の段階へ進むべきです。
妊娠できる時間は有限です。
今では20代でも不妊治療をしている時代ですし、少しでも年齢が若いうちに高度不妊治療をすることで妊娠率はグンっと高くなります。
旦那様の精液所見が良くなる気配がない場合
旦那様、つまりあなたの精子が良くならない場合、改善しようとしているがまったく良くなる気配がない場合、あるいは改善する気がない場合、人工授精は諦めて、早々にステップアップをするべきでしょう。
人工授精はあくまで自然妊娠に近い生殖医療であって、膣内射精のお手伝いをしているようなものです。
人工授精をすることで一気に妊娠率が高くなるわけではありません。
精子の状態が良くなる気配がないのであれば、奥様が年齢を重ねる前に早目にステップアップをするべきでしょう。
例えば、1回目の人工授精で精子が1000万程度だったとしましょう。それから毎回同じで6回目も1000万程度だった場合、最低でもこの6か月の間、精子が良くなっていないということです。
これでは今後回数を重ねても期待は厳しいものになりますし、年月は刻一刻と過ぎて行ってしまいます。
私は子供がいない将来が最も怖かったのですが、次に怖かったのがタイミング法や人工授精に固執するあまり、妻の妊娠可能年齢を過ぎてしまわないかというものでした。
今現在、なんとか仕事をしながら不妊治療ができているとしても、数か月後、公私ともに多忙になり、不妊治療どころではなくなる場合だって考えられます。
辛く苦しいかもしれませんが、決断と行動は早いに越したことはありません。
旦那様の精液所見が良くなる気配がある場合
あなたの精液所見が良くなる気配がある場合、あるいは今まで改善の努力をしていなかったけどこれから本気で取り組んでみたい場合、期待が持てますので人工授精を続行してみるべきです。
精子力改善をスタートさせ、結果が出てくるのが最速でも3か月後辺りになりますので人工授精後半から改善を始めた場合、まだ結果がでていないことでしょう。
こういう場合、数か月不妊治療をストップして、精子力改善に集中してみてください。

当然、奥様の年齢に余裕がある場合に限ります。
例えば私の場合、スタートが精子数50万でした。人工授精2回目で900万、3回目の人工授精で2400万となり妊娠が発覚しました。
人工授精3回までに自宅での精液検査によって50万→200万→400万→900万→2000万→2400万と増えていく過程が分かりましたので、もしかするとこのままいけるのではないかと実感していました。
人工授精をしている男性の多くは、精液所見に異常があるか、セックスが最後までできない、あるいは時間がないという人が多いと思います。
精液所見に異常がある場合、精子の数を増やしたり、精子の運動率を上げてしまえば、妊娠率は高くなるわけです。
そしてそれはあなたの努力次第で改善が可能なのです。
人工授精での妊娠をまだ諦められないあなたができること

そろそろ本気だしませんか?奥様が泣いています。
努力して諦めるのと、何もしないで諦めるのは全く違います。
妊娠は奇跡で確率論であるとよく言われます。1%という小さな積み重ねを続けた先に妊娠という奇跡が起こります。
妊娠することがゴールではありません。元気な赤ちゃんを無事出産することがゴールであり、またそこがスタートになるのです。
こんなところで諦めてはいけません。
では1%でも妊娠の確率を高める方法をまとめていきます。
もう1度あなたの精子に不足しているものが何なのか考えてみてください。
それを改善さえできれば妊娠の確率を上げることができ、結果的に子供を授かれる可能性が高くなるのです。
人工授精6回目までに何も精子改善の努力をしていなかった男性も最後の悪あがきをしてみる価値はあります。
ここを逃すと、1回数十万の体外受精・顕微授精をすることになります。
奥様の負担が特に心配です。あなたが今やれることをやってみましょう。
人工授精に臨む際の禁欲期間
せっかく精子の数や運動率が改善していたとしても人工授精の当日や前に精子のステータスを下げていたのでは意味がありません。
1週間ほど前から精子の準備を行う必要があります。
知っている人だけ妊娠に近づく!【理想の禁欲期間は何日?】でも解説している通り、通常3日ほどで精子数はMAXになりますし、禁欲期間が短いほど運動率は高まります。つまり新鮮ということです。
あなたの精子の状態に合わせてベストな禁欲期間を把握する必要もあります。
これは、過去の人工授精時に精子ステータスを聞いているのであれば把握できるでしょう。
ある程度であれば自宅で精液検査キットを利用することで私みたいに精子数など簡易なデータを把握することが可能です。
≫≫まず精子を調査!【精液検査の方法と費用】今や自宅で出来るキットも
精子の数を増やすこと
最も大切なステータスの1つ、精子数です。
特に乏精子症であった場合は改善することで妊娠に大きく近づくことができます。
濃縮後の精子数が1500万以上いれば、精子がどれだけ多かろうが大した差はでません。しかし1500万を下回った場合、数が少ないため、妊娠の確率は下がっていきます。
精子の状態は日々変化していますので一定にはなりませんが、それでもある程度の数を常に維持できる状態を保つことは非常に重要です。
精子の数を増やす9つの方法【あなたの努力で改善は可能です】を参考に、あなたに合った方法で改善を目指してみてください。

私はやはり1500万以上という数値を1つの目標にしていました。
最初は50万だったので気の遠くなる数字でしたが結果2000万以上まで改善したところで人工授精で妊娠に至ったので、精子数は非常に重要です。
精子の運動率を上げること
精子の数と同じく、最も重要なステータスの1つである精子運動率を高めましょう。
特に精子無力症だった男性は、運動率を改善することで妊娠に大きく近づくことができます。
人工授精だから運動率は関係ないというわけにはいきません。子宮に注がれた精子が卵子を目指す為に十分な運動率は必要です。
精子の運動率を上げる11の方法【自然妊娠・人工授精には超重要】を参考に、あなたに合った方法を探してみましょう。

私の場合は50%以上だったらOKという判断で行っていました。医師によっては60%以上というところもあります。
初めは30%台だった私の精子ですが、改善することで2倍の60%台まで回復させることができ、人工授精で妊娠に至りましたので、運動率も非常に重要です。
精子奇形率を下げること
人工授精をする際に、濃縮後の精子数と運動率を聞ける場合は多いのですが奇形率まで聞ける病院はないと思います。
精液検査では奇形率を判断できます。
しかし、奇形精子は運動率が悪いことが判明していますし、受精の先体反応を起こす能力が低いことも知られています。
少しでも確率を高めるために、奇形率改善を視野にいれてもいいでしょう。

ちなみに正常形態精子100%の男性は存在しません。
精子の奇形率を下げる9つの方法【努力で正常精子形態率は改善可能】からあなたに合った方法を探してみましょう。
精子奇形症と診断された男性は奇形精子の率を下げることが妊娠へ大きく近づく方法になります。
精子の質を高めること
この質は妊娠する方法全て(自然妊娠から体外受精まで)にとって重要ではあるものの、難しい点として、質を計測する方法が基本的にはないということです。
「精子の質が良い」=「妊娠しやすい精子」と置き換えることができます。
さらに妊娠しやすい精子ということは、受精を促す先体反応が起こりやすく、流産リスクが少ないということも意味しています。
流産の半分は男性精子のDNA損傷が原因であることが判明してきていますが、少なくとも35歳辺りを境目に取り組むべき内容だと思います。
精子の質を上げる6つの方法【精子DNAダメージは確実に存在する】にまとめていますので、あなたに合った方法を探してみてください。
まとめ
- 人工授精は6回目までに妊娠を目指す必要がある
- 人工授精4回目の成功率は10%、5回目は7%、6回目は4%
- 6回目が失敗した場合であっても、奥様の年齢や旦那様の精子回復状況によっては人工授精を継続するべきである
- あなたはまず自分の精子の状態をしっかり把握しないといけない
- 今が精子改善に本気で取り組むべき最後のタイミングです
体外受精・顕微授精でないと妊娠の可能性がないご夫婦も当然いらっしゃいます。
しかし、精子の状態から見て、まだ人工授精でも可能性がある数値の場合、そう簡単にステップアップができるものでもありません。
ですから人工授精の間に、ご夫婦でできる限りのことを行うべきです。
精子の改善には生活習慣の改善とサプリメント等での改善方法が存在します。
私はどちらも取り組んで50万の精子を40倍の2000万にすることができ妊娠まで至りました。
≫≫【私はこれで妊娠しました!】男性不妊でも妊娠できた5つの方法
そんなに簡単なことではありませんでした。
しかし、取り組んだからこそ改善できたのだと思います。何もしなければおそらく今も不妊治療を続けていたでしょう。
もし体外受精・顕微授精を行った場合、金額が相当なものになります。
金額の話をしたいのではないのですが、こう考えると人工授精までの間に、本気で取り組む姿勢に違いが出ることがわかると思います。
ただ、これは結果論でしかなく、人工授精当時に同じ考え方が誰でもできるわけではないでしょう。

1つの気づきに繋がってくれると嬉しい限りです。
想像してみてください。
愛するあなたの男性不妊が原因で、子供ができない不安を抱えて、隠れて泣いている奥様の姿を。
想像してみてください。
将来のことを本気で考えない「今はいい」「後でいい」「面倒くさい」という今の考えのせいで、将来あなた方ご夫婦だけお子様がいなく、他人や知人の子供を見ることすら辛い状況を。
想像してみてください。
今、あなたが重い腰を上げて、精子力改善に取り掛かったことで、数か月後に精子が良くなり、無事奥様が出産し、可愛いお子さんを抱っこしている姿を。
私にもできました!あなたにもできます!
妊娠には年齢というリミットがあります。
今という妊娠できる時間をどうか大切にし、意味のある時間にしてください。