
- 精索静脈瘤かどうか自分で判断する方法が知りたい
- 病院へ行くのが嫌なのでセルフチェックで精索静脈瘤かどうかを見分けたい
- 精索静脈瘤の特徴にはどういうのがあるの?
こんな疑問にお答えします。
精索静脈瘤男は性不妊で最も多い原因と言われています。
なかなか子供ができない、妻には何も問題がないのにどうして妊娠しないんだろう、こんな風に思っている男性はもしかすると精索静脈瘤かもしれません。
- 精索静脈瘤かどうかを自己診断で、ある程度見分けることができる
- 精索静脈瘤の特徴を知ることができる
- 自分の状態と照らし合わせて、精索静脈瘤の疑いが出たら、早期治療をすることで妊娠の確率が高まる
精索静脈瘤はセルフチェックが可能
精索静脈瘤にはその進行状況によってグレードが1~3まで設定されています。
グレード1が軽度、グレード3が重度になります。
精索静脈瘤のグレードや発症する年代についてまとめましたのでご覧ください。
グレード1の場合はあなた本人ではわかりずらいかもしれませんが、グレードが2以上になると、自宅でもある程度判断することが可能です。
これは言い換えると、自分で見分けることができるということはある程度進行してしまっている精索静脈瘤であると言えます。
精索静脈瘤は自然治癒することはありません。
ですのでセルフチェックで疑いが出た場合、恥ずかしがらずに、病院へ行くようにしましょう。
精索静脈瘤は成人でも15%~20%で発症すると言われていますので、恥ずかしいことではありません。
精索静脈瘤の特徴
精索静脈瘤には一定の特徴がありますが、その表現の仕方はそれぞれあり、あなたがしっくり理解できる表現を1つでも増やすよう、箇条書きで列挙しました。
- 起床してから陰嚢などに重苦しさや違和感がある
- 精巣サイズに左右差がある
- 陰嚢サイズに左右差がある
- 精巣(睾丸)の大きさや陰嚢(金玉)のふくらみに左右差がある
- 陰嚢が常に柔らかく垂れ下がっていて、立ったりお腹に力を入れると陰嚢が何となく膨れてくる
- 陰嚢が常に垂れ下がっている
- 皮膚ごしにミミズ腫れのようなものがある
- 陰嚢表面がでこぼこしている
- 陰嚢に虫がいるように見える
- 陰嚢にうどんのようなものがある
- 精液所見(状態)に異常所見が出やすい
- 立ち上がった時、たまに痛みを感じる
- 精巣や陰嚢に痛み・激痛を感じる
- 陰嚢が腫れている
精索静脈瘤で一般的に言われている特徴は上記の通りですが、精巣(睾丸)サイズからわかるものと、陰嚢の状態からわかるものに分けられます。
症状については、【精索静脈瘤の症状】睾丸・金玉の不快感/痛み/しこり/コブ/腫れで詳しくまとめています。
精索静脈瘤セルフチェックの方法
ではあなた自身で精索静脈瘤かどうかを自己診断してみましょう。
立位腹圧検査
まずは立位腹圧検査を自分でやってみましょう。
座った状態ではわかりずらいので立った状態で行います。
陰嚢は寒い状態では収縮して確認しずらいのでお風呂上りで陰嚢が垂れ下がった時に行うと分かりやすいと思います。
お腹に力を入れて血流を止めるイメージで踏ん張ってください。
その状態のまま陰嚢を確認します。
- しこりがある
- コブがある
- でこぼこしている

目視でも触診でも構いません。
このような状態が認められた場合は精索静脈瘤の可能性があります。
精巣サイズを測ってみる
次に精巣(睾丸)の大きさを実際に測定してみましょう。
精巣の全面をできるだけ陰嚢皮膚に押し付けます。
精巣の輪郭を際立たせてから精巣サイズを測定します。定規を持って、長い方(縦)と短い方(横)を測定してください。
出てきた数値から容積を計算します。
容積(ml)=0.7×縦(cm)×横(cm)×横(cm)である程度の容積が判断できます。
14ml以上が正常、12ml以下が小さいと判断します。
左右差があり、左が小さい場合は左精索静脈瘤が疑われますが右や左右両方で症状が起こる場合もあります。
精索静脈瘤はそのメカニズム上、98%ほどが左に生じ、1%ほどが両方に生じます。
右は極稀と言われています。

精巣サイズが急激に大きくなった場合は精索静脈瘤以外の可能性が考えられますので早期受診してください。
陰嚢の状態から判断
次に陰嚢の状態から判断します。
陰嚢は寒い場合に収縮し、温かい時には垂れ下がります。
これは精巣が温度に弱い為、これにより温度調節を行っているからです。
常に陰嚢が垂れ下がっている場合は陰嚢温度が常に高い状態であると考えられ、精索静脈瘤が疑われます。
それ以外にも、左右でサイズが違う、表面がでこぼこしている、しこりやコブがある、腫れている、ぐにゅっぐにゅしている、痛みがある、などの場合は精索静脈瘤が疑われます。
このような症状がある場合は、受診するようにしましょう。
いつか治るかもと放置してはいけません。
精索静脈瘤は自然治癒はしません。
初期段階であれば手術不要で治せることも
精索静脈瘤は自然治癒はしません。
ですので必ず手術が必要と思う人もいるかもしれませんが、手術を要する場合はかなり進行している状態の場合になります。
静脈瘤はまだグレードでいうところの1や2の段階であれば、漢方やサプリ等の薬物療法によって、手術なく治療することも可能です。

ただし、いつの間にか進行してしまうので、早期に治療をスタートする必要があります。
またサプリ等によって改善している人を見てみると数か月は治療に費やしている傾向があります。
服用してすぐに改善できるものではありませんのである程度の根気は必要と覚悟しましょう。
薬物療法に関しては、精索静脈瘤に用いられる漢方薬やサプリ【治療・改善・予防方法】で紹介していますのでご覧ください。
まとめ
- 精索静脈瘤は自己診断することも可能だが、その場合、ある程度進行していると判断できる
- セルフチェックの方法として、立位腹圧検査、精巣サイズ、陰嚢状態である程度判断することが可能
- 素人ではその他の陰嚢周辺の病気までわからない為、疑いが生じたら受診すること
- 精索静脈瘤は自然治癒はしない為、治療や手術が必要です
自己診断する場合、陰嚢のシワが結構邪魔で、分かりずらいです。
成人男性でも15%程度が精索静脈瘤であることがわかっていますので、少ない数値ではありません。
もしかするとあなたも精索静脈瘤かもしれませんので自己診断はしてみる価値があるかと思います。
適当な自己診断ほど怖いものはありません。
その誤った診断のせいで、重症になることも考えられます。ちょっとでもおかしいなと感じたら受診してください。
将来、あなたに子供ができるかどうかにも関わります。