
- 自分の精子が大丈夫なのか知りたい。
- 精液検査ってどこでどうやってやればいいの?
- 精液検査って費用はどれくらいなの?
- 自宅でもできる精液検査でおすすめなもの教えて。
- 精液検査で何がわかるの?
こんな疑問にお答えします。
精液検査をしようにも、どこでどうしたらいいのか不安だと思います。
私は何度も経験しましたが、やはり初めての時は恥ずかしさがあったことを覚えています。
でも、どんな理由であれ精液検査を受けようと決心したあなたは素晴らしいです。
パートナーである奥様のためでも自分のためでも結果として子作りへの可能性を確かめるいいチャンスです。
- 精液検査の方法、流れや費用がわかる
- 自宅でも簡単にできる精液検査キットがわかる
- 負担の少ない男性から検査をして、精子の状態をチェックすることで、妊娠を安心して目指すことができ、結果、妊娠の確率が上がる
不妊検査はもちろん男女で違うわけですが、女性の場合は身体的にも精神的にも負担がかかります。

でも男性の場合、言葉は悪いですがただ射精するだけです。
夫婦二人で検査にいくのがベストですが、奥様の事を気遣ってまず初めに旦那様だけで精液検査を受けるのもいいと思います。
この記事を読むことで、精液検査について理解するとともに、忙しい現代人の為に自宅でもできる精液検査キットがあることを知ってください。
妊娠を目指したら、まず取り掛かるべきは奥様の検査ではなく、旦那様であるあなたの精液検査です!
どこで精液検査をすることができるのか?
まずどこで精液検査を受ければいいのでしょうか?
普通の流れですと夫婦で奥様が通っている産婦人科へ行き検査になると思いますが、婦人科の場合は男性不妊専門ではありません。
男性一人の場合は泌尿器科で検査を受けるか、男性クリニックで受けるべきです。一番いいのは婦人科と泌尿器科が一緒になっている病院で夫婦そろって受けるのがベストです。
ただし、男性不妊専門の医者というのは日本では50人ほどしかいないそうです。
どうしても専門医に診てもらいたい場合は別ですが、二人で通院できる範囲内で探して受診することをお勧めします。
不妊治療を始めると時間とお金がかかります。移動も短くて楽な方が後々後悔しません。
精液検査の方法や流れ
では精液検査とはどういうことをするのでしょうか?
睾丸やペニスに注射をして検査をするなんて思っている人もいるかもしれませんが、病院やクリニックから渡された容器にマスターベーションで精液を全量射出します。

要は病院でオナニーをして精液を全部提出してくださいということです。
女性の検査等に比べたら身体的に全く負担がかかるものではないので安心してください。
射精するためのルーム(メンズルーム)がありますので必ず鍵をかけてください。
そこにはDVDが用意されているのでそれを見ながら射精するのですが、もちろんスマホで自分のお気に入りの画像や動画を使用してもいいです。
ただし、音だけは注意してください。防音な所はあまりないと思いますので音が漏れてしまいます。用意してあるヘッドホンをつけるか、消音で動画を見てください。
「こういう部屋なんだなぁ」と少しでもイメージできるよう、私が良く利用していたクリニックのメンズルームを例として写メしてきています。
なぜか赤で統一されていましたが意味があるのでしょうか。
かごの中にDVDと採精容器が入っています。
初めての時は緊張もあってやりづらいとは思いますが、あんまり時間をかけすぎてはいけません。次に待っている男性だっていますから。
15分程度で終わらせるのがベストかと思いますので家で練習しましょう。
禁欲期間は長すぎてはいけないので2〜5日程度が多いですが、具体的な期間を指定されることもあるので、病院やクリニックの指示に従ってください。
理想の禁欲期間に関しては知っている人だけ妊娠に近づく!【理想の禁欲期間は何日?】で詳しく説明しています。
精液の量、精子の数、運動している精子の数などを顕微鏡で観察し、WHOの基準値と照らし合わせて自然妊娠が可能か検討します。
なお、体調やストレスなどで精液の状態は大きく変わるため、よくない結果が得られた場合には2〜3回検査を行うこともあります。

精子は毎回同じ状態ではありません。
疲れ具合で数値が変わったりしますので1回目の結果が良くなかった場合は2回目の検査をしてみることをお勧めします。
容器に精子を取り出したらしっかり蓋をしめます。ここで容器に名前を書いてもらう病院もあります。
他にも精液検査を受けている男性がいたり、他に人工授精を行う予定の人がいる場合、間違いを防ぐために書いておくのがベストです。
男性の不妊検査には精液検査の他にもいくつか検査があります。
初診時には、問診と診察があり、検査は採血、尿検査、精液検査、超音波検査があります。
採血では、一般検査の他にホルモン、抗精子抗体、染色体を調べています。超音波検査は、精索静脈瘤の有無などを検査します。

私の場合は精液検査のみでした。これは問診と診察での判断や、病院やクリニックでの方針で違いがあります。
男性不妊専門医の病院やクリニックでは下半身裸になり立った状態で触診等を行うところもあります。
こういう診察をするところは非常に信頼ができます。
WHOの精液所見正常値
WHO世界保健機構の精液検査の正常値は以下になります。
これは2010年更新です。
検査項目 | 下限基準値 |
---|---|
精液量 | 1.5ml以上 |
精子濃度 | 1500万/ml以上 |
総精子数 | 3900万/射精以上 |
前進運動率 | 32%以上 |
総運動率 | 40%以上 |
正常精子形態率(厳密な検査法で) | 4%以上 |
白血球数 | 100万/ml未満 |
この数値を基準にして、あなたの精子に異常があるかどうかが判断されます。
ではこの結果から導き出される男性不妊原因にはどういうものがあるのか見てみましょう?
精液所見から導き出される不妊原因
- 乏精子症 精子の数が少ない
- 精子無力症 精子の動きが悪い
- 精子奇形症 奇形の精子が多い
- 無精子症 精液中に精子がみあたらない
精液検査から上記4種類に大別されます。
いずれも妊娠するための装備が弱く脆い状態です。
これらを改善することが妊娠の確率を高めることに繋がります。
乏精子症
WHOの基準よりも精子の数が少ない場合、この乏精子症になり、もっとも多い症状です。
妊娠するにはたった1匹が卵子に到達すればいいと勘違いしている人がいますが、そうではありません。
集団で卵子の中に入ろうとし、その集団の力を合わせて初めで1匹が中に入ることができます。

これを知らない男性は多いです。
ですから最低限の精子の数は絶対に必要となり、数が少ないと妊娠はできません。
そしてWHOでは1500万が現在の基準となります。
乏精子症に関しては、【精子が少ない乏精子症でも妊娠は可能か?】男性不妊の人の気持ちで詳しく説明しています。
また乏精子症を改善する方法は、精子の数を増やす9つの方法【あなたの努力で改善は可能です】でまとめています。
精子無力症
運動率からわかるものですが、運動率が低いとこの精子無力症に該当します。
活発な精子がどれだけいるのか、運動していない精子の数などで判断されます。

精子が卵子に辿り着くまで数多くの難関が待ち受けていて道中で多くの精子が脱落すると学校などで教わったかと思います。
運動率が低いとその難関を通り抜けて卵子までいける絶対数が足りなくなるため妊娠までいかないのです。
自然妊娠と人工授精の場合、特に精子数と精子運動率は重要です。
精子無力症に関しては、精子の運動率が低い精子無力症の原因と治療【本気になれば治せます】で詳しく説明しています。
また精子無力症を改善する方法は、精子の運動率を上げる11の方法【自然妊娠・人工授精には超重要】でまとめています。
精子奇形症
奇形の精子が多い場合、これに該当します。
奇形というと奇形児などを連想させて少し怖いと思うかもしれませんが正常男性の精子の8割は奇形精子なので安心してください。
ただこの数値が96%以上になると精子奇形症になります。正常な形ではない精子が多いと不妊の原因になるのです。
頭部の形に異常がある精子は、DNA情報が正常ではなかったり、前進する力が弱かったりするので、妊娠させる力が普通の精子よりも弱いとされています。
精子奇形症に関しては、精子の形が悪い精子奇形症とは?【胎児に影響が出ないか心配な方へ】で詳しく説明しています。
また精子奇形症を改善する方法は、精子の奇形率を下げる9つの方法【努力で正常精子形態率は改善可能】でまとめています。
正常な精子とは?
正常な精子の形とは、スプーンのような形をしています。
精子は形がよく、運動率、数などが多ければ多いほどよいとされています。
精子奇形症であるとこのきれいな形の精子が少なく「核」の部分がつぶれているなど変な形をしています。
健康な男性であっても、精子100%が正常ということはありえません。
正常な人でも精子の中には「奇形」がたくさん含まれているのが現状です。
無精子症
無精子症とは精液中に精子が全く無い状態をいいます。
近年増加傾向にあり、男性の100人に1人は無精子症であるといわれています。

1%です。これが多いか少ないかですね
無精子症に関しては、無精子症の原因と治療【精子が1匹でもいれば妊娠できる】で詳しく説明しています。
精液検査の費用はいくらくらいなのか?
精液検査は各病院や各クリニックで多少の違いはありますがだいたい4000円から5000円になります。
検査費用もそうですが、射精するためのルーム(メンズルーム)を借りて行いますのでその費用が入っています。
自宅での精液検査キットもありますが、時間の経過や温度、紫外線の影響がありますのでしっかりしたデータが欲しい場合はできるだけ院内での射精を行ってください。
なんとなく調べたい方や、どうしても仕事でいけない、どうしても恥ずかしくて不安という方は自宅でのキットをお勧めします。
私の精液検査履歴
私が精液検査を普通の男性よりも受けてきたという経歴をまとめます。
私は男性不妊でした。男性不妊というのは何かしらの原因によって妊娠する確率が低くなっている状態です。

要は精子に異常が発見され、このままでは自然妊娠は無理という状態ということです。
男性不妊と診断を受けてから一念発起しまして、精子改善の為にできることを継続した結果、数か月を費やして精子力の改善を図りました。
自然妊娠や人工授精の場合、精子数と精子運動率が非常に重要なのですが、1ml中の精子濃度は1500万が下限基準となっています。
私はこの数値がたったの50万でした。

もう壊滅的数値ですよね。自然妊娠なんて不可能どころか、人工授精も無理な数字です。
運動率も30%台と基準値に届いていない状態だったのです。
当然ショックは受けましたが、どうしても子供を諦めることができず、精子力を改善することに全てを注ぎました。
その間、自分の精子が改善しているかどうかを確認する意味で郵送精液検査キットを利用していたのです。
精子チェックは毎月行っていました。
もちろん仕事もしていましたし、改善してきた後半は人工授精を行っていたこともあって、頻繁に病院へ行くこともできないですし、面倒というのもやはりありました。
ですから、自宅でも気軽に簡単に郵送でできる精液検査キットを利用していたのです。
私が精子力を改善した方法は、【私はこれで妊娠しました!】男性不妊でも妊娠できた5つの方法でまとめています。
これから改善を目指したい男性は、精液所見を良くする方法【ショックを受けている暇があったら行動を】からあなたに合った方法を探してみてください。
精液検査キットを使うべき7人の男性
精液検査キットを利用することに向いている男性のケースを見ていきましょう。
どういう男性が検査キットを使うべきなのでしょうか?
- 精液検査をしたことがない男性
- 精液の状態を定期的にチェックしたい男性(改善している最中の場合、改善しているのかどうか確認する)
- 病院で調べることに抵抗がある男性
- 病院へ行くことが面倒か、時間がない男性
- これから結婚・妊活等を控えている男性
- 過去に病気を患い、精子が正常かどうか確認したい男性
- 未成年や病院へ行くのが怖い男性
以上に当てはまる男性は精液検査キットを利用することに向いています。
精液検査をしたことがない男性は、まず自分の精子がいるのかどうかわかっていないはずです。
精子は肉眼でみることはできませんし、精液が出ているからといって精子がいるというわけではありません。
実際に精子がいない無精子症の男性は精子ゼロでも精液は出ていますし、精液の色や粘り気等で判断することもまずできません。
次に私のように精子改善に取り組んでいて、改善傾向や進歩を確認したい男性は必須級だと思います。
何故なら精子改善にはどんなに早くても3カ月を要するのでモチベーションを維持することが非常に難しいからです。
精子がつくられるまでについては、【心から子供が欲しいご夫婦へ】精子と卵子の受精に必要な知識まとめをご覧ください。
精液検査キットを1か月に1度の頻度で行い、精子を確認することで、次の1か月をまた頑張れるということです。
精子の状態が良くなっていれば気分も良くなりますし、悪かったとしても再度改善方法の継続に集中できます。
次に病院で調べることに抵抗がある男性ですが、これは非常に多いと思います。
もし思っていたとしても奥様にこの気持ちを伝えることすらできない男性も多いはずです。
男性はプライドの生き物です。調べることで結果が悪く、自分が傷つくことを避けようとします。
その次の面倒だし時間がないという男性もこれに似ています。
時間や気持ちは本気になればいくらでも捻出できるのが人間です。何かしらの理由を作って自分が傷つくことから逃げているだけです。
ですから一人でこっそりと精子の状態をチェックする方法として精液検査キットは非常に向いているのです。
次に、これから結婚や子作りを控えている男性です。
結婚をする前に精子を確認することで、結婚してから実は精子がいなくて子供が作れませんということが判明し、奥様を悲しませない為に検査をする男性は実は多くいます。
妊活を控えている男性も同じで、検査にはどうしても女性への負担が大きくなります。
男性は射精すればそれでいいわけですので、痛くも痒くもなく、先に男性こそが検査をしておくべきです。
次に過去に病気で手術等をした経験から大人になって精子が正常かどうか気になる人は意外といらっしゃいます。
当然望んで病気になるわけではありません。
将来子供ができないかもしれないという不安は早めに解消しておく方がいいです。
最後に病院慣れしていなかったり、未成年の男性です。

私も病院慣れしていなかったので気持ちはとてもわかるつもりです。
病院という環境が嫌いでニオイも嫌で仕組みがわからずどうやるの?状態。
誰か知っている人に合ったりしないかなど不安は色々あると思います。
また未成年の場合、精液検査を病院で受けるには非常に勇気が必要でしょう。検査理由を聞かれるかもしれませんし、ご両親にバレる可能性も高いです。
精液検査キットは誰にもバレずに、病院へ行くことなく利用することが出来るという点が最大の利点と言えるでしょう。
精液検査キットの信憑性・正確性
では自宅で出来る精液検査キットは正確で信用できるのでしょうか?
研究チームは、米マサチューセッツ総合病院不妊治療センターの精液標本350個を対象に試験を行った。その結果、精液検査キットは異常と判断される精液サンプルを98%の精度で検出できた。判断基準は、精子の濃度と運動性に関する世界保健機関WHOの基準値に基づいた。
出典:https://www.afpbb.com/articles/-/3122424
精液検査キットは世の中に多くの種類がありますがそのほとんどは正確性は問題ないと言われています。

ただし、精液を採取してすぐに検査を行った場合、院内での検査と同等であると言われているにすぎません。
精子は熱に弱く、また寒さにも弱いです。
時間の経過や紫外線、温度など様々な環境の変化によって精子の状態は当然変化してしまいます。
ですので精液検査キットを利用する場合、しっかりと密封し、できるだけ日光に当てることなく、即行で郵送等行って検査に回すように心がけましょう。
精液検査キットは正確であり、信頼はできるものの、最も正確なのは院内で射精をし検査した結果であることには変わりありませんのでその点だけは留意しておく必要があります。

しかし、私も実際に精液検査キットを使っていましたが、それほど大きなデータ上の差がなかったのがおすすめしたいところなわけです。
精液検査キットを利用するメリットとデメリット
どんなものにもメリットとデメリットがあります。
精液検査キットにも当然ありますのでここでまとめておきます。
- 病院へ行く必要がない
- 誰かにバレる心配がない
- 比較的費用が安く済む
- 検体郵送の場合、提出や回収に時間がかかってしまった・密封状態が不完全な場合等は正確なデータが取れない可能性がある
上述もしましたが、唯一のデメリットとしては、どうしても時間が経過してしまった場合は正確なデータが取れないという点だけです。
しかしそれはお住まいの地域やあなたの提出タイミング等が重要になりますので、回収の時間帯などを調べて提出すればそれほど気にする内容ではありません。
例えば、郵便局から発送する時間帯を聞いて、そのタイミングに合わせて提出したり、できるだけ間隔が短く済むように心がけてください。
私が経験済でおすすめの精液検査キットはどれか?
私は過去に色々と精液検査キットを利用してきましたが、結果的にたどり着いたものが、ベビーライフの郵送精子検査キットになります。
経験したことのある順に紹介していきます。
テンガメンズルーペ
おそらく最も有名な精子観察キットではないでしょうか。あのTENGAから発売されているテンガメンズルーペです。
テンガメンズルーペの特徴はその場ですぐに精子を確認することができるという点です。
検査キットもありますし、アイフォンによるアプリでも観察することができます。

ただし、確認できた精子の状態を数値として出してくれるわけではありません。
精子数や精子運動率などはわからず、サンプルとなる6つの精子と見比べることで精子数や運動率などを把握するという多少曖昧なキットとなります。
とはいえ、非常に手軽で、すぐにでき、格安ということを考えるとこれが限界な気がします。
精子がいるのかどうかだけを知りたい人はテンガメンズルーペだけでも十分ですので、精液検査をまだ受けたことがない人には向いているでしょう。

数値を把握しながら改善したい人には向いていません。
またTENGAから発売されている精子を育てるサプリ、TENGA精育サプリとセットで購入することで精子を改善しながら精子の状態をチェックできます。
精液所見が悪かったり、観察結果が悪かった男性は公式からの購入で非常に格安で手に入るのでお買い得です。
テンガサプリに関しては、TENGAサプリの効果・成分徹底解説【妊娠を目指す男性におすすめ】で詳しく説明していますので参考にしてください。
ベビーライフ郵送精子検査キット
私は最終的にはこちらのベビーライフ郵送精子検査キットを利用していましたので一番おすすめしたいキットになります。
とにかく安くて手軽、気軽という点がおすすめです。
精液量、精子数、精子濃度、精子形態率、精子画像からあなたが調べたい項目選択によって金額が変わります。
初めて検査をする人の場合は精子写真を見たいと思うはずですので写真付きパックを選択すると思いますが、1度でも検査経験があると写真は不要だと思います。


恐らく市販ではベビーライフ以上の精液検査はないのではないでしょうか。
seem(シ-ム)
seemはここ最近、非常に有名になってきていますが、キットとスマホを利用して精子を検査するキットになります。
アプリが精液を解析し、その場ですぐに精子の濃度や運動率が測定できます。
精子の状態は体調や環境などの影響で大きく変化するため、複数回の測定結果における平均値やグラフ表示により、精子の状態の傾向を確認することが可能です。
seemの優れている点は精子運動率が数値として出てくるという点ですが、使い方が多少難しく、不器用な方は上手く検査できない可能性もあります。

使用者の環境に大きく作用されてしまい、最悪測定エラーになってしまうこともありますので注意してください。個人的には院内検査と大きな差が生じていましたのでお勧めしません。
ダンテ バディチェック
2018年7月2日ダンテより精液検査郵送成分バディチェックが発売されました。市販で精液成分解析ができる商品が流通するのは世界初になります。
検査項目:8-OHdG、テストステロン、クレアチン、亜鉛、スペルミン、基本項目(精子濃度、精液量、総精子数)
価格は12000円以上と高価になりますが、精子形成等に大きな影響を与える成分も検査することができるという点が非常に大きな特徴となっており、現在注目を集めています。
男性の精液は精子と精漿(せいしょう)から成っていますが、この精漿は身体の状態を知る上で血液と同等レベルで重要視されてきています。
将来、精液検査によって血液検査と同じような結果を知ることができるかもしれません。

ものすごい検査キットではあるのですが、どうしても値段が高い!ということで毎月の経過を確認するには向いていないでしょう。
まとめ
- 男性不妊検査は奥様と一緒に婦人科へ行くか、泌尿器科での検査になるが、婦人科と泌尿器科が一緒の病院がベスト
- 精液検査は痛みもなく、男性の場合は非常に簡単
- 自宅でできる精液検査キットもあり、病院へ行けない、面倒、恥ずかしい、なんとなく調べたい人にはおすすめ
- 検査キットはものによるが院内の精液検査と大差がない精度
- 精液検査費用は一般的には5000円程度
- 夫婦そろって一緒に病院へ行くことが一番良い
男性は女性よりも病院へ行く機会はどうしても少なく、それ故、精液検査に行くことへの厚い壁があると思います。
私の場合は妻が通っていた婦人科へ一緒に行って検査を行ったのが最初です。初めて行くときは緊張もしました。なにせ女性しかいないのが普通ですから。
受付は女性スタッフですし、精子カップを渡すのも女性スタッフでした。戻ってきたら待合室で待っている女性の方々に変な目で見られるという怖さもありました。
しかし、中には私たちと同じように夫婦で来ている人も何名かいて多少安心したのを覚えています。
同じように不妊で悩んでいるのか、ただ奥様の付添で来ていたのかはわかりませんが、夫婦で行くことは非常に意味のあることだと思います。
よくよく考えれば、子供ができない不安に比べれば精液検査で精子を出すくらい微々たる不安ではありませんか?
乏精子症と診断はされましたが、そこである意味吹っ切れました。

恥ずかしさはそこで捨てて、子作りのため、何でもやると決めたからです。
もし旦那様を連れていく場合、奥様は旦那様がこんな気持ちを抱いて不安がっていることを知っていてください。
逆に、旦那様は、奥様だけが不妊治療で通っていることがどれだけ大変かを知ってください。
- なかなか子供ができない
- これから結婚するけどちょっと年齢がいっている
- 未婚で精子を調べたことがない
- 精子がいるかどうか不安
こんな人は絶対に旦那様から検査を受けるべきです。
参考文献