
男性不妊の専門医について知りたい
男性不妊専門医は日本にどれくらいいるの?
近くで男性不妊専門医を探したい。
こんな疑問にお答えします。
- 男性不妊の専門医の現状
- 生殖専門医の問題点
- 全国の男性不妊専門医
男性不妊はここ数年クローズアップされてきています。
もし男性不妊と診断を受け、その中でも重度の男性不妊症で悩んでいる人はやはりり専門医に診てもらいたいという気持ちが湧いてくると思いますが日本は現状、生殖専門医の数が不足している事態となっています。
男性不妊専門医は50人以下
日本生殖医学会が認定している生殖医療専門医の中で男性不妊の専門医は現時点で50人に満たない。
その中でも実際に診療を行っている医師は半数ほどとなっている。
難度の高い手術を行う場合は症例数等を参考に、実績のある病院や医師を選ぶことが望ましいし、紹介状で専門医がいる病院へ転院することもあります。
日本生殖医学会のホームページ内で専門医のリストが閲覧できます。
なぜ現在、男性不妊専門医がこれほど少ないのでしょうか?一昔前、男性不妊専門医は今よりも多数存在していました。
しかし、体外受精の普及により、男性個体の精子治療よりも精子という細胞単位での生殖医療へ移行していってしまったのです。つまり精子選別の技術力に目が向いたということです。
ところがそれから数年後、現在のような男性の精子力が世界的に低下していくことになります。
一朝一夕で男性不妊専門医はでてきませんので、なかなか低迷から抜け出せないのが今の現状というわけです。
男性不妊患者は増加している
以前は10組に1組の夫婦が悩んでいると言われていたのですが、8組に1組になり、最近では6組に1組と言われています。
晩婚化が大きな要因の一つとなっています。晩婚化は女性が仕事をするようになり、女性=家を守る、男性=仕事をするという図式が昔と変わったことを意味しています。
大学を卒業し、22歳。就職をして仕事を覚えてある程度活躍できるようになると26歳。その後、結婚をして数年後に出産するともう30歳です。
ではここで不妊が判明したとするとどうでしょうか?
26歳で結婚をし、そこで2年経っても子供ができなかった。不妊外来へ足を運んだら男性か女性の方に不妊原因があることが判明。治療に数年を費やし、ようやく妊娠できたが1年後に出産すると35歳だった。
こういうことが現代ではよくあることなのです。
男性不妊専門医の育成が急務
婦人科医は通常、精液所見まで診た後に、治療は泌尿器科の男性不妊症専門医を紹介するのが普通です。
人数が少ないこともあって、気軽に紹介できる状況ではありません。
しかも、手術を受けるとなると、半年以上待たなければならない病院も珍しくありません。
micro-TESEという手術を行っている医師は日本全体でもたったの20名弱です。
男性不妊の専門医を育成することが急務な状況となっています。
男性不妊専門医の紹介
全員ではありませんが、有名な男性不妊専門医をご紹介します。
専門医が所属している病院のHPも合わせて掲載させていただきますが、変更等があるかもしれませんのでご自身でご確認ください。
- 石川 智基 医師 リプロダクションクリニック大阪
- 岩崎 皓 医師 イムラック泌尿器科
- 岩本 晃明 医師 山王病院リプロダクションセンター
- 岡田 弘 医師 獨協医科大学埼玉医療センター
- 永尾 光一 医師 東邦大学医療センター大森病院
- 白石 晃司 医師 蔵本ウィメンズクリニック
- 山口 耕平 医師 京野アートクリニック
日本生殖医学会ホームページからお近くの医師、病院をお探しください。
当然上記以外でも泌尿器科医で男性不妊治療に尽力されてる医師もいらっしゃいます。
参考文献