精子の運動率を上げる11の方法【自然妊娠・人工授精には超重要】

精子の運動率を上げる
スパーム
スパーム
  • 精子の運動率を上げるにはどうしたらいいの?
  • 精子無力症を改善するにはどういう方法があるの?
  • 精子の稼働率を高める為に良い方法があれば知りたい。
  • 精子を元気にする方法ってあるの?

こんな疑問にお答えします。

妊娠するために精子に必要なものは大きく分けると3つです。

  1. 精子数
  2. 精子運動率
  3. 精子の質

個人的には運動率が自然妊娠や人工授精では一番重要ではないかと思っています。

この記事でわかること
  • 精子の運動率を上げる方法がわかる
  • 継続することで、精子運動率の改善が期待できる
  • 結果、妊娠の可能性が高まる

精子運動率は非常に重要ですが、この運動率が悪く、なかなか良くならなくて思い悩んでいる男性は非常に多くいます。

スパーム
スパーム

私は運動率30%という精子無力症だったのですが、結果的に2倍の60%台まで改善したところで妊娠することができました。

しかし、精子数は早めに改善の兆候がでたのに、運動率はなかなか改善されなかったため、非常に焦った記憶があります。

この記事では精子運動率を改善する方法をまとめました。

読み終えたら是非改善スタートできるところから始めてみてください。

精子改善にはどうしても時間がかかりますし、なかなか行動に移せないという特徴がありますので、調べている今が行動のチャンスであることを覚えておいてくださいね。

精子の正常値・基準値はどれくらいなのか?

まずは精子の正常値・基準値を確認しましょう。

精子は精液検査を受けることで数値としてステータスが表示されます。

WHO世界保健機構による基準値は以下になります。

検査項目下限基準値
精液量1.5ml以上
精子濃度1500万/ml以上
総精子数3900万/射精以上
前進運動率32%以上
総運動率40%以上
正常精子形態率(厳密な検査法で)4%以上
白血球数100万/ml未満

精子の運動率を上げるということは、上記でいうと前進運動率か総運動率を上げるということになります。

基本的には総運動率のことを精子運動率と呼びますが、前進運動率が高ければ十分であるという考えもあります。

後ろにバックしている精子は、元気に動いていても子宮への到達は厳しいと感じますもんね。

あなたの精子運動率を調べる方法

精子は肉眼では見ることができません。

精子の状態を確認するには精液検査を受ける必要があります。

男性不妊等で病院やクリニックに通院している場合は、その都度確認が可能ですが、自宅でも確認できる精液検査キットがあります。

世の中には何種類か精液検査キットがありますが、私が使ったことがあり、病院でのデータと大きな違いがないキットをご紹介します。

自宅でのキットの場合、時間経過による精子の劣化も考えられますが、病院へ行く手間も省けますし、なにより病院で受けるより値段が多少安いというところがお勧めな点です。

まず精子を調査!【精液検査の方法と費用】今や自宅で出来るキットもを読むことで院内採精だけでなく自宅での精液検査キットについても理解が深まることでしょう。

また精子は日々、体調等により簡単に状態が変化します。

どれだけ精子を溜めているかでも変わりますので、何度が検査をしたほうが良いでしょう。

スパーム
スパーム

毎日一定の精子状態である男性は世の中に存在しません。

また、精子を画像等で見ることができるキットは多いのですが、どちらも経験した立場から言わせてもらえば、見てどうするの?です。データだけわかればそれで十分だと思います。

精子運動率改善のポイント

精子の運動率を上げる方法は大きくわけて2種類です。

生活環境を変えることと、薬物療法による改善の2つです。

薬物療法はサプリでの改善がほとんどで、サプリでは改善できないと思っている男性も少なくはないと思います。

それは何故かというと効果がわかる前に辞めてしまっているからです。

とはいえ、薬物療法で改善できる確率は30~60%とも言われています。100%の人に効果が出るわけではありません。

薬物療法のポイントは2つです。

薬物療法のポイント
  • 最低でも3カ月継続
  • 高濃度を継続

1つは長期服用で効果がでるということです。

精子は約3カ月かけて、精巣で作られ、射精に至ります。ですから数日や1か月程度で精子が改善するということはまずありません。

ちょっと増えたかなと思っても、精子の状態は日々変化していますので、たまたま多くなったように思っているだけです。

ですから精子の数を改善したいのであれば、最低でも3カ月は生活環境の改善かサプリによる改善を継続する必要があります。

スパーム
スパーム

最低でもです。

5日後、精子の量が増えたなどと書かれているものは嘘だと思ってください。

2つ目が、高濃度という点です。

精子運動率を改善できたとされる研究や論文をあさってみてもやはり高濃度を継続している場合がほとんどになります。

サプリの裏面には1日の摂取目安が表記されているかと思いますが、まずその濃度では改善の可能性はあまり高くないと言わざるを得ません。

例えば、コンザイムQ10は1日量でだいたい100摂取できるものがほとんどですが、1日200で精子改善ができたとされる論文が多く、1日300が上限になっています。

日本のサプリ1日量では濃度が足りていないのです。

以上の2つを意識しながら服用することで、改善への取り組み方も変わってくると思いますので参考にしてみてください。

精子の運動率を上げる11の方法

精子の運動率を上げる方法を11個ご紹介します。

運動率は妊娠に重要ですので研究が比較的進められている点が嬉しい限りです。

生活習慣に関するものが4つ、サプリに関するものが7つあります。

精子運動率を上げる生活習慣その1「禁煙」

タバコの悪影響は多大です。妊娠できる力には特に影響していきます。

全世界の男性の1/3は喫煙者です。タバコは4000を超える化学物質を含有し、30以上の突然変異因子や癌化因子を含みます

タバコは精子の運動率を10%~17%減少させてしまいます。

80%近い運動率の精子でしたらそれほど気にならない数字ではありますが、私のように30%台だった精子運動率の人間からするとこの17%は非常に大きな数字になります。

健康面だけでなく、精子運動率を考えてもタバコは百害あって一利なしなわけです。

禁煙をしないと手遅れに【タバコは妊娠の天敵】精子に及ぼす悪影響を読むことでいかに妊娠の妨げになるかが理解できるはずです。

精子運動率を上げる生活習慣その2「ストレス」

ストレスは最近になってほとんどの病気や症状の原因であると言われるようになりました。

スパーム
スパーム

少し前にはストレスという言葉もなかったほどです。

精液所見(状態)は日々変化するものですが、男性の精神的な面からもその状態が変化し悪化することがわかっています。

しかし、ストレスを感じることは生きていく上で避けることができません。ですからストレスを減らすよう日々生活していくことが重要です。

残業をせず、定時に上がったり、余計な事を考える時間を減らす為に、早く就寝することもストレス軽減に繋がります。

精子運動率が低いということ自体がストレスにはなるのですが・・・。

ちなみに睡眠時間と精子力は非常に関係しているそうです。

ストレスに関しては本人しかわからない、本人すら気づいていないことが多く、第三者が客観的に判断するには非常に難しい為、数値等で表すことはできません。

精子運動率を上げる生活習慣その3「栄養不足改善」

栄養不足は日本だけでなく今や全世界の問題となっていて、世界中の男性精子が減少しているとWHOが報告していますが、その原因の1つが栄養不足と言われています。

昔と比べ、日本人は日本食を食べる機会が減少し、食事が欧米化しており、ジャンクフードやコンビニ弁当を食べる回数が増えています。

このジャンクフードやコンビニ弁当、レトルト、加工食品を食べ続けるだけでも精子力は減少することがわかっています。

健康的な食生活は、精子濃度、総精子数、前進運動精子、総運動精子数との強い関連を認めました。特に総運動精子数が1000万未満の場合に顕著でした。

乏精子症の男性では肉類と甘味の摂取が有意に多く、正常精液所見の男性では果物、野菜、スキムミルク、鶏、魚の摂取が有意に多く認められました。

食生活の片寄りは精液所見の低下を招きますし、健康的な食生活を行うことで精子の質が正常であることを示しています。

上記論文では不摂生=精子を衰えさせるとは判断していませんが、栄養不足でない人ほど精子の質が良いということから考えると、万遍なく栄養を摂取している方が精子の質が正常を維持でき、それが妊娠の確率向上に繋がります。

ともあれ食生活の変化が現在の精子運動率減少を招いている大きな要因の一つです。

栄養不足を補うならマルチサプリが最も手軽ですぐ行動できるはずです。

【実証済】栄養不足解消が精子改善の鍵【地球上NO1栄養スピルリナ】を読むことで栄養不足と精子の関係を深く理解できますし、私が実際に精子改善に成功できたサプリもご紹介しています。

精子運動率を上げる生活習慣その4「運動」

運動することで精子力が一定までは改善することが徐々に判明してきていますが、大切なのは運動をすることでダイエットに繋がるということが重要なポイントです。

精子は熱に弱く、精巣の温度が上昇することで精子の数や運動率が減少することは有名です。

そして太りすぎることで、精巣の温度が上昇することに繋がりますので、運動をしてダイエットをすることは精子運動率を上げる1つの方法になります。

クリニック訪問者450名の男性の精液所見とBMIを調査。BMI25~29.9肥満度1は、精子の直進運動率と有意な負の相関を示した。不動精子率と有意な正の相関を示した。またBMI30以上肥満度2以上は精液量、精子濃度、運動精子数と有意な負の相関を示した。腹囲102cm以上は精子濃度、運動精子数と有意な負の相関を示した。

太りすぎは男性も女性も妊娠の妨げになりますので、これから妊娠を考えているご夫婦は二人で運動をしてダイエットを検討してみてはいかがでしょうか?

精子運動率を上げるサプリその1「亜鉛」

亜鉛は精子を構成している成分の1つで、生殖機能に大きな影響を与えます。

スパーム
スパーム

WHOの報告によれば3人に1人は亜鉛不足であることが判明しました。

亜鉛は生殖機能上、受精・着床・妊娠予後に有利に作用することが知られていますし、動物では、亜鉛が低下すると精子形成が障害されてしまうのです。

男性不妊群は対照群と比べ、精液中の亜鉛濃度が有意に低下(64%減少)していました。亜鉛サプリメント投与により、精液量、精子運動率、正常形態精子が有意に増加しました。

2012 Mar 19;12:6. doi: 10.1186

健常者と不妊患者の精液を調べた結果、健常者の亜鉛の精漿中の濃度は男性不妊患者グループと比べ高いことがわかった。亜鉛は運動率と精子数と重要な関係があった。

論文によって、精子の数、運動率、奇形率それぞれに亜鉛が効果があったとされるものと一部に効果があったとされるものもあります。

それ故、確立されたものと断定はできません。もし亜鉛の効果が確立されたものであれば健康食品止まりにはなっていないかもしれません。

いずれにせよ、亜鉛を服用することで一定の効果はあるとされる報告が世界中で多数存在していて、男性の精子力向上を期待して服用するものの選択肢に亜鉛は取り入れるべきと考えます。

早く教えてよ!市販の亜鉛は効果なし?【おすすめ亜鉛サプリ3選】を読むことでいかに精子には亜鉛が必要かが分かり、本当に効果が期待できる亜鉛を選択できるはずです。

精子運動率を上げるサプリその2「アルギニン」

スパーム
スパーム

アルギニンも亜鉛と同様、精子を構成する成分の1つになりますので非常に重要です。

精子の成熟に必要な成長ホルモンを分泌、促進させて精子数を増やし、精子の運動性に重要な働きをするポリアミンを生成することで精子の活動性を高め、男性不妊症を改善する効果が期待できるのです。

Ginecol. Y. Obstet. de Mexico, 1993; 61: 229-234
アルギニンは精子の運動性に重要な働きをするポリアミンの生成を増加することによって精子の運動性を高める
浜松医科大学では、精子の運動性が30%以下であった患者(25例)に対しアルギニンを2,000mg/日摂取させたところ、21例に運動性の改善がみられ、6例に自然妊娠が確認された。

アルギニンは男性だけでなく、女性にも子宮内膜を厚くするという恩恵があります。

アルギニンは1日2000㎎は最低でも摂取しないと効果がないと言われていますので濃度が薄いサプリは服用しても時間の無駄かもしれません。

例えば、モンスターエナジーはアルギニンが入っているので精力増大にいいと言われてはいますが、濃度が少なすぎます。

またエビオスも有名ですが、アルギニンが配合されてはいますが、こちらも濃度が少なすぎます。

効果がゼロとは言いませんが、なんでもかんでも信じてはダメですよ。

不妊を諦めるな!精子数と運動率・勃起力向上に【おすすめアルギニンサプリ】をご覧になることでアルギニンと妊娠の関係が理解でき、ちょっと特殊な服用方法も分かるはずです。

精子運動率を上げるサプリその3「葉酸」「ビタミンB12」

葉酸もビタミンB12も同じビタミンB群の1種です。

この2つはそれぞれでも効果が十分期待できますが、同時に摂取することで相乗効果により、一層効果が期待できます。

スパーム
スパーム

え?葉酸は女性が飲むものじゃないの?と思われるかもしれませんが、亜鉛と同レベルで精子運動率を上げる期待がされています。

MTHFR遺伝子多型がC677T-TTの場合に、ビタミンB12と葉酸摂取が少ない方は、精子濃度と精子運動率が有意に低下していました。

男性も葉酸を服用する時代ということです。

注意しなければいけないのは、葉酸とビタミンB12は男女共に妊娠の確率を上げるために服用すべきなのですが、過剰摂取の場合危険が伴うということです。

過剰摂取については別記事をご覧ください。

精子運動率を上げるサプリその4「抗酸化物質」

男性不妊改善といえば抗酸化物質と言われるほど、抗酸化は精子改善に大きな期待が持てます。

不妊専門のクリニック等でも、不妊治療のスタートで、抗酸化物質による薬物療法を勧めるところは非常に多いのです。

精子は活性酸素の影響を受けやすく、そのダメージが精子の質に影響してしまいます。それは卵子も同様です。抗酸化物質はその活性酸素を除去する効果があります。

継続的な投与と精子の濃度、運動率、正常形態率に良好な関連があることが判明した。

抗酸化物質には種類がたくさんありますが、おすすめなのはビタミンE・コエンザイムQ10・リコピンの3つです。

 

ビタミンEはサプリだけでなく、医薬品としても販売されている点がその他の抗酸化物質とは違います。

ビタミンEは、1日の摂取を150~300mgにすることで25~45%に有効である

 

コエンザイムQ10ですが、こちらもビタミンE同様、不妊治療でよく処方されるものの1つになります。

スパーム
スパーム

個人的にはこのコエンザイムQ10が抗酸化物質の中では最もおすすめです。

コエンザイムQ10の継続的な投与と精子の濃度、運動率、正常形態率に良好な関連があることが判明した。

結果、精子数・濃度上昇・運動率上昇・形態の向上すべてにおいてコンザイムQ10は改善効果がみられた。

 

リコピンはなんとビタミンEの100倍の抗酸化力があると言われています。

さらに、精巣で高濃度で蓄積されることが判明していますので、精子を活性酸素から守ることで精子の数を増やす手助けになっているのです。

抗酸化物質であるクリプトキサンチン、ビタミンC、リコピン、β-カロテンの摂取が運動精子数と正の相関を示しました。また、精液量は、ビタミンC摂取と正の相関を示しました。

ちなみに私個人的な考えですが、コエンザイムQ10≧リコピン>ビタミンEと思っていますが、効果には個人差がでますので、色々と服用してみるのがいいかと思います。

精子運動率を上げるサプリその5「ビタミンD」

ビタミンDが妊娠に大切であることを知っている人はそれほど多くはありません。

ビタミンDは男性では精子の運動率と奇形率に影響し、女性では流産リスクと着床に影響します。

スパーム
スパーム

アメリカでは摂取すべきビタミン剤の3本の指に入りますが、日本ではおそらく入っていません。

ビタミンDは人が唯一体内で生成できるビタミンなのですが、日本人の9割以上がビタミンD不足であることがわかっています。

2011年〜2014年に1248人の不妊男性の調査結果で、ビタミンDが十分(>75nmol/L= >30ng/ml)な男性は、ビタミンD欠乏(<25nmol/L=<10ng/ml)の男性に比べて運動精子数が66~110%と有意に増加していました。

男性ビタミンD欠乏は精液所見の低下をもたらすことを示しています。

ビタミンDは精子の運動能力を高め、精子の細胞内へのカルシウム吸収を促すことで精子の受精能力の獲得に関与しています。

男性もビタミンD濃度を測定し、不足していれば補充することで精液所見の改善が期待できるのです。

デンマークの研究グループは300人の健康な男性を対象に、血液中のビタミンD濃度と精液の質との関係を調べました。また40人の男性の精液サンプルを対象に、ビタミンDが試験管内の精子内細胞のカルシウム濃度と精子運動能力、先体反応にどのように影響を及ぼすのかを調べました。その結果、ビタミンD濃度が50nM未満で、ビタミンDが足りていない男性は全体の44%に達しており、ビタミンD濃度が高いほど、精子の前進運動能力が高いことが分かりました。

ビタミンD欠乏(25nM未満)の男性は、ビタミンDが十分(75nM以上)な男性に比べて精子運動率や前進精子運動率、正常精子形態率が低かったとのことです。

また、試験管内では、ビタミンDは精子内細胞へのカルシウム吸収を促進し、精子運動率を高め、卵子の中に進入するための先体反応を引き起こすことが確認されました。

妊娠するためには精子の量・運動率・奇形率が影響すると言われています。

当然どれも重要ですが、自然妊娠の場合は数と運動率が重要であり、顕微授精の場合は精子の質が最も重要です。

ビタミンDは男性のみならず、女性にも必要な栄養素であり、妊娠を目指すなら摂取することで過剰でなければマイナスとなる要素はほとんど見つかりません。

精子運動率を改善したい男性はビタミンDを摂取するべきだと考えますし、初心者でもすぐ手に入れられますので検討の価値は高いと思います。

精子運動率を上げるサプリその6「オメガ3脂肪酸」

男性の血中のオメガ3脂肪酸濃度は精子の運動率、奇形率に関連しているという研究報告が多数なされています。

バイオロジー・オブ・リプロダクション ペーパーズ・イン・プレスBiology of Reproduction’s Papers-in-Press サイト8月15日号に発表された研究において、21~35歳の健康な男性の集団が毎日75グラム(約2.5オンス)のくるみを摂取したところ、精子の活力、運動性、形態(正常な形状)が改善したことを報告。

くるみは、植物性オメガ3脂肪酸であるALAが豊富な唯一のナッツ類であり、今回の研究ではくるみ由来のALAの摂取量が多いほうが、ダウン症候群などの遺伝的異常をもたらしうる細胞染色体数異常の発生頻度が低いという相関性も同時に報告されています。

1日75gのくるみが精液の質に与える影響を調べた結果です。

ふだん西洋式の食事をとっている健康な若い男性117人が試験に参加。

12週間にわたり参加者の約半数に1日75gのくるみを摂取させ、残りの半数は比較対照群としています。

12週間後、くるみ群は対照群と比べて、男性の生殖力の重要な要素である精子の活力、運動性、形態が改善されたものになります。

オメガ3が精子の運動率と奇形率に大きく影響することが分かるかと思います。

男性不妊は精液検査によって基本4つの症状に分けられます。

  • 乏精子症・・・精子が少ない
  • 精子無力症・・・精子が元気ない
  • 精子奇形症・・・精子の形が悪い
  • 無精子症・・・そもそも精子がいない

無精子症を除く3つに一度に効果が期待されているものは禁煙、ストレス解消、栄養不足改善、抗酸化、葉酸、亜鉛の6つと言われています。

スパーム
スパーム

しかし、オメガ3脂肪酸もそれに匹敵する可能性を秘めているのです。

このサイトでも亜鉛・コエンザイムQ10・葉酸・オメガ3を精子改善の「4大成分」としています。今最も注目されているのがオメガ3と言えるでしょう。

精子運動率を上げるサプリその7「ミトコンドリア」

ミトコンドリアは精子の動きに大きく影響しています。

卵子の中に入る際、核と呼ばれる部分から下は切り離されます。

授精してからミトコンドリアは精子には何も関係がなくなりますが、問題は卵子まで到達するために必要だというところです。

ミトコンドリアの機能が低下していると卵子までのたくさんある障害を乗り越えるためのエンジンが不足しているのです。

それはイコール精子の運動率が低いということになります。

精子無力症の症状がある人は、このミトコンドリアの力が弱まっていることも原因の1つになるのです。

逆に言うと、ミトコンドリアを活性化させることができれば、精子の運動率向上に大きく前進するということです。

ミトコンドリアの研究は現在進行形で進んでいて、まだ全てを解明できたわけではありません。

これを飲めば必ずミトコンドリアが活性化するという成分は判明していませんが、研究結果や論文等から効果が見られた成分を元に、徐々にミトコンドリアサプリが発売されています。

サプリメント全てに言えることなのですが、どれを服用すればあなたのミトコンドリア活性化に繋がるのかは残念ながら飲んでみないことにはわかりません。

それでも不妊を改善したい気持ちは痛いほど理解できますので、ミトコンドリアが老化を始める30代中盤あたり以降のご夫婦は、ミトコンドリアサプリを試してみる価値があると思います。

番外編:精子の運動を物理的に助ける妊娠用潤滑ゼリー

精子の運動率を高めて、妊娠の確率を上げてくれるアイテムとして妊娠用潤滑ゼリーというものがあります。

このゼリーの最大の特徴は精子を長生きさせて、精子の運動を助けてくれるという点です。

結果的に、子宮へ到達する可能性が高まるというわけです。

潤滑ゼリーには挿入用ゼリーと妊娠用ゼリーがあり、精子に影響がないものは妊娠用ゼリーになります。

スパーム
スパーム

当然、ローションやコンドームのゼリーとは違います。

不妊治療をスタートすることにまだ抵抗があるご夫婦や、セックスライフを楽しみたいご夫婦、治療に費やせる時間がないご夫婦などは検討してみる価値はあると思います。

まとめ

まとめ
  • 運動率改善が期待できる生活習慣が4つある
  • 運動率改善が期待できるサプリが7つ存在する
  • サプリは最低3カ月服用と高濃度が改善のポイントとなる

サプリで改善できる確率は30~60%とも言われています。

それでも20代の健康な男女がタイミングを合わせてセックスを行っても自然妊娠の確率は20%とも言われています。

スパーム
スパーム

自然妊娠の確率よりも高いとされる薬物療法に挑戦してもいいと思える数値ではないでしょうか。

運動率は妊娠には非常に重要です。私個人的には精子数よりも元気で子宮まで到達できる精子運動率が高い方が良いと思っています。

私は精子運動率を2倍にできました

私は精子の数が50万しかいない高度乏精子症で、精子運動率も30%台の精子無力症を併発していました。

それだけではなく、膣内射精障害をも患っていたので、自然妊娠が困難な男性不妊でした。

子供が欲しくて欲しくてたまらなく、子供がいない人生は考えていませんでしたので、突き付けられた内容に当然ショックを受け、同時に男性としての存在価値を否定された気持ちでいました。

それでも子供を諦めることができなかったので、生活環境を改善し、精子について勉強して、精子に良いと言われているサプリを継続したことで精子数は40倍の2000万に、精子運動率は2倍の60%台にまで回復できました。

私には時間も余裕もなかったため、一度にたくさん行いましたので、どれがどの程度効果があったのかは知る余地もなく、確認の仕様がありません。

それでもあの時、一大決心をして、継続できたからこそ、最愛の娘に巡り合えたと思っています。

あそこで頑張らなければもしかしたら今も不妊で悩み続けていたかもしれません。

精子運動率を上げたいと思っているのであれば、今のあなたの現状を把握し、あなたが今できることを見つけ、それを改善することを早期に取り掛かるべきです。

あなたが何歳なのかはわかりませんが、不妊治療を経験した人は皆「もっと早くやっていればよかった」と必ず後悔します。

大人になってもっと勉強していればよかったと思うのと同じで、今はよくわからないかもしれませんが、いずれそう思います。

そういうものなのです。

妊娠には年齢という容赦ないリミットが存在します。

あなたの、あなたの奥様の年齢によっては妊娠が手遅れになる可能性があるのです。

ですから、今の妊娠できるという時間をどうか大切に過ごしてください。

スパーム
スパーム

そのために、あなたが自分で決めたこと1つでもいいので、継続してみてはいかがでしょうか?

想像してみてください。

あなたの今の迷いのせいで、妊娠するチャンスを逃し、周囲は子供がいて幸せそうなのに、自分には子供がまだいなく、もどかしい生活を送っている姿を。

想像してみてください。

子供が欲しくて欲しくてたまらないのに、愛するあなたの不妊が原因で泣いている奥様の姿を。

想像してみてください。

今、男性不妊や精子力改善に取り掛かったことで数か月後に精子力が改善し、奥様の妊娠が判明して、かわいいお子さんが産まれている姿を。

不妊治療には、まだいい、後でいいはありえません。

妊娠の可能性は1か月に1度しかありません。

1年に12回しかありません。

12回中12回挑戦できる保証もありません。

妊娠を諦めないでください。諦めるのはやれることを全てやってからでも遅くはないのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました